Anne of Green Gables
孤児のアンが、マシューとマリラとともに成長するどたばた喜劇。
カナダの自然の風景、個性ある登場人物、心温まる物語。
少女が、自立心を持って、生きていこうという積極的な姿勢が心強い。
あしながおじさん、少女バレアナ(ポリアンナ)、小公女などとともに、少女文学の最高傑作だと思われます。
その中で、子供の成長に伴って、親も成長していくことが分かるお話です。
ps.
原文はWEBにあがっています。ダウンロードして英語で読むことができます。
原文の朗読も、WEBにあがっています。
URLは、講談社の赤毛のアンの原文の文庫のReviewに書いておきました。
原文を見ながら朗読をipodで聞いています。
The Adventures of Tom Sawyer (Penguin Classics)
ブックカバーで隠すのが惜しいかわゆさは、ノーマン・ロックウェル作という豪華さ! 少年文庫あなどるべからず。なにせ訳者が石井桃子氏だし、ほかを買ってる場合じゃないでしょ。
悪童トムのそこかしこにセンチでかわいい姿が垣間見えるのが魅力。かなりナルシストで、空想しながら涙ぐんだりしながらも、かつ、そのことを楽しんでたり(泣くのって気分いいって感じで)、ほんとにトホホなおこちゃま。
そんな海賊ごっこに夢中なコドモが、大変な殺人事件!に巻き込まれるんですから・・・。大冒険談にならないわけがない。
コドモが読むには難しすぎるほどの起伏のある文章で、オトナになったからこそすみずみまで味わえる小説。
いのちの食べかた [DVD]
ニワトリから首を切除したあとに残る余分な皮を、無表情にむしってゆく女性作業員たち。牛を電撃殺処分して内蔵を効率的に除去する作業員たち。畜産の屠殺現場こそが、もっとも凄惨な場面かと思っていたが、そうではなかった。
意外にも、吐き気を催すほどに、失望したのは、農作物の収穫場面だった。
大農場で機械撒きされ、化学肥料をほどこされて収穫される。その収穫の際の農場労働者(農民という言葉はあてはまらないだろう)の、義務的な作業は、一片の笑顔はもちろん、表情の変化さえほとんどない。大型機械の後ろについて収穫する作業員は、一人残らず無表情。
まるで、ごみを収集するかのような光景に愕然とした。これが現代の農業なのか。
収穫の現場=喜びと感謝と笑顔である。そう思い込んできた、僕の先入感は、このドキュメンタリーで崩壊した。現代農業の収穫場面は、鳥の首を機械でちょん切り、牛や豚を枠に入れて電撃で殺処分し、腹を割いて内臓を溝にぶちまける、その単純作業よりも、もっと、おぞましい機械的作業の場だったのだ。
収穫を神に感謝する、そういう幻想は、農業の現場からは、とっくの昔から消滅していたなんて。
我々は、我々の仲間が、無感情に屠殺して裁断作業した筋肉をくらい。我々の仲間が、工賃を貰って作業した工業製品にも似た、野菜や果物を、日々、家庭で外食で、餌のように食っていただけだったんだ。そうも、思いたくなる。
余計な説明も不要な音楽もなく、多様なことを考えさせる。もちろん、意見の押し付けもない。とても優れたドキュメンタリーだった。
自分の小さな「箱」から脱出する方法
最近流行りの全部改行で、ページに白が多い、
どこかで読んだことがあるものの寄せ集めのような
本ではありません。
字も比較的小さく、厚みもあり、
そして、私にはちょっと理解するのが大変でした。
簡単にスイスイ読める類の本ではなく、
「このテクニックですぐに!」というような本でもなく、
じんわりと、ゆっくりと効果がある、
新薬よりは漢方薬のような本だと思いました。
とりあえず、読み終えることは出来ましたが、
まだ内容を十分に把握できたとはいえません。
また読んでみよう、次に読んでみた時にはどういう
気持ちの変化があるだろう?と思っています。
難しいのと、出てくる人が全部外国人で
名前も覚えづらく、私は翻訳がいいとは思えません。
まわりくどいような、整理がされてないような
印象を受けます(原文がそうなのかも知れませんが)。
しかし、それを差し置いても読んでみる価値はあります。
誰でも人のせいにするのは簡単ですし、
これから4月。新しく学校に入ったり、会社に入ったり
する方も多いと思います。
嫌になったり、凹んだり、辞めたくなったりする前に
この本を早めに読むことをオススメします。
なんたって新薬ではなく、漢方ですから。