ふたり [VHS]
記念すべき、ゆずのVHS第一弾。
進められて『ふたり』を買ってみたら、かなりゆずにハマってしまいました。
ゆずのよさが目一杯詰まった、非常に内容の濃いVHSです。
ライブ映像を中心に、インタビューや、貴重な路上時代の映像もあり、
最初から最後まで感動の嵐。
見たら一度はライブに行きたくなること間違いなし。
笑いあり涙ありの二時間を、ぜひぜひご堪能下さい!
虹
『虹』を初めて聴いた時、久しぶりに心をガシッと掴まれ、衝撃を受けた。
ゆずは路上ライブからスタートしたアーティストで、
歌とギター、タンバリンだけの音、すなわちファンの言うところの
「スッピン」が受けていた。
そこに大きくアレンジを加えると、ゆずらしさが損なわれるという批判が大きく
初期の頃はプロデューサーの寺岡呼人氏も大変難しい作業を
強いられたのではないかと察する。
また、寺岡氏は自身のサイトでも述べていたが、
「ライブ映え」するか、といったことも考えながら
アレンジ作業を進めているようだ。
これは、デビュー当初からテレビ出演等を殆ど行わず、
アルバム発表直後にライブツアーがスタートする、
ゆずの活動スタイルを考えられてのことだと思う。
しかし、近年、音楽ダウンロードが普及し、
携帯電話やiPodなどで音楽を聴く人が多くなった。
そしてゆずも新曲を発表するごとに、テレビの音楽番組で披露するようになった。
時代はゆずがデビューした12年前と、ずいぶん変化している。
テレビの音楽番組で『ストーリー』を歌っているところを何度か見たが、
ライブではとてもあたたかい気持ちになるこの曲が、
何とも「テレビ映え」しないのである。
また、以前から感じていたのだが、寺岡氏のアレンジは
イヤホンを通して聴くと、残念ながら少しうすっぺらく感じる。
(この辺の感想は、人それぞれかもしれないが・・・)
話は本題に戻るが、昨年発表したアルバム『Wonderful World』から
プロデューサー陣に加わり、本作『虹』のアレンジを担当した蔦谷好位置氏は、
そんなゆずが辿って来た道のりは知らんよというばかりの
大胆なアレンジを披露してくれる。
知らぬが仏という言葉があるが、その、知らぬがゆえの勢いの良さが、
聴いていてとても気持ちがいいのである。
この『虹』でも、爽快で、心地よいストリングスとビート音を使用しつつ
ラストは抑揚の余韻を残しながら、静かにアコースティックギターで終わって行く。
歌声のハーモニーも美しく、ストリングスといい具合に絡み合って、
どこまでも続く澄んだ青い空を想像させる。
パソコンを長く使うには、OSをバージョンアップしたり、
ソフトを入れ替えたりといった、メンテナンスが必要である。
大変難しい話ではあるが、
一つのアーティストに末永くお付き合いして行こうと思うと
ちょいちょい、こういった"バージョンアップ"が必要だと感じる。
これは、アーティスト自身にも、ファンにも、
そしてアーティストを支えるスタッフにも言えることである。
この『虹』を聴くと、ゆずはしっかり、着実にバージョンアップ出来ていると感じる。
追記になるが、歌詞も素晴らしいのでじっくり聴いてみてほしい。
10/7発売のアルバム『FURUSATO』も大変楽しみである。
ふたりのビッグ(エッグ)ショー~2時間53分TOKYO DOME完全ノーカット版~ [VHS]
東京ドームで行われた、1dayコンサートの
ノーカット版。
通常コンサートだと必ず、バックバンドが入り
それは、それでとても面白いのですが、これは
路上時代さながら、完全2人で演奏し歌っています。
東京ドームという広い会場で2人なので、2人が会場に
負けないように、また観客を楽しませたいという気迫が
ビリビリ伝わってきます。
私は”ねぇ”の時の悠仁の叫びに、鳥肌と泪がでました。
アンコールでは、岩ちゃんのギターの弦が切れても
演奏を止めることなく、夢中で演奏し、歌っています。
魂のこもっている、ライブのDVDだと思います。