モナリザの微笑
1990年5月発売のCDで、合唱隊という若き声楽集団のデビュー・アルバムです。CDラックの奥から引っ張り出して聴いています。廃盤は仕方がないのですが、選曲もアレンジも演奏も素晴らしいので、どこかで再発売されても売れると思います。現に中古市場では相当な価値があるのですから。
曲目を見てもらえればすぐに理解できますが、1960年代の和製ポップス、当時は歌謡曲と言っていましたが、そのジャンルの中から若者たちに支持されたヒット曲ばかりを合唱にアレンジしています。
グループサウンズも正統派のベルカントで聴きますと格調高くなります。勿論それがねらいですし、面白い試みは上手くいっています。途中、クラシック音楽の一節が挿入されるなどアレンジの妙も楽しめます。フォーレのレクイエムの冒頭部分からフォーククルセダーズの「帰って来たヨッパライ」につながる編曲は笑わせてもらいました。「亜麻色の髪の乙女」も当然ドビュッシーからスタートしています。
題名のない音楽会でユニークな役目を果たしている青島広志が全曲の編曲・指揮そしてピアノ(2曲)に関わっています。12人の編成のアンサンブル1960が伴奏を務めます。ピアノは、様々な演奏活動の場で活躍しているフェビアン・レザ・パネでした。
合唱隊は、ソプラノ、アルト、テノール、バス各パート2人ずつの編成です。若き声楽家集団といいましたが、ソプラノに澤畑恵美さんが参加していたのですね、これには驚きました。他のメンバーもその後クラシックを中心に様々な音楽ジャンルで活躍されています。当然、アンサンブルの力量は圧倒的な凄みをもって伝わってきます。豊かな声量と伸びやかな発声ですので、心地よいハーモニーとなってかえってきました。
教養としての名画―「モナ・リザ」の微笑はなぜ神秘的に見えるのか (プレイブックス・インテリジェンス)
タイトルの示すとおりの内容で、各作家の生涯や思想から名画の象徴や寓意を解き明かしています。
「教養としての名画」とは、その絵を見てただ単に美しいと感じるだけでなく、題材や時代背景を知り寄り深く読み取る事だと思います。
紙面の関係から、取り上げられていない作家も多いですし、一人に割けるページ数も限られていますが、それでも概ね作家の生い立ちや技法、名画に示される表現を細かく説明しています。
美術館に行く前に、一読すると得をすると思います。
モナリザの微笑
ドラマのシーン、一つ一つが、鮮明によみがえるだけでなく、とても完成度の高いサントラといえるでしょう。
なかでも、1650B'WAYの歌声は、心の中にドシンとくるものがあります。
これは、日本のドラマサントラでも最高の出来といえるでしょう。