ノンストップ・ヒップホップ・ミックス from N.Y.
まだMIX CDという手法が定着していなかった時代、FUNK MASTER FLEXがLOUD音源を主に料理したこのMIX CD。当時MIX TAPEをそのままCDにするということは画期的であったらしく、最近では当たり前のようにMIX CDが正規/ブート問わず量産されていますが、黄金期の音源をパッキングしたこの一枚は最早クラシックといって過言ではないでしょう。
ここにはMIXモノの顔、フリースタイルは勿論のこと、DJプレイにおける2枚使いやチェイシング、ブレンドといった定番を聴くことが出来ます。そのフリースタイルもLOUDのクラシックのオケの上でメス&レジーからQ-TIPまで超豪華なメンツがスピットしています。
FLEXのプレイも流石で、その選曲も未発表曲(これがどれもカッコイイ!)から定番クラシックまで多彩。特に中盤の"900 NUMBER"からバスタのフリースタイルの流れや、後半の怒涛のオールド~ミドルクラシックス連発はこのCDのハイライトでしょう。
ビーフ 2 [DVD]
前回のBEEFを見てもらうと倍楽しむ事ができると思います。
D12,NELLY,DMX,ICE-CUBE,LLCOOLJなど前回に引けを取らない豪華なメンツ。特典には表紙になっているBEEFIIのジュエリーの出来る過程や本編には入らなかったBEEF(EMINEMやKRS-ONE)そして日本人ラッパーLIL’ AIが参加しているLET’s GO のPVなどです。最近のBEEFなどを知るにはマストな1枚です。
イン・ザ・モーニング ベスト
「イン・ザ・モーニング」コンピシリーズ4作目にしてベスト盤の発売となりました。
そもそもコンピ集自体がベスト盤だと思うのですが、
過去3作から選りすぐりプラスαってことなので、イイ曲たっぷり収録のはず…
正しくそのとおり、買ってソンのない内容でした!!
全40曲中、ボクのお目当て、
ニック・ロウ「恋するふたり」
ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」
が今回の価値でしたが、
その他名曲のカバーバージョンが数多く収録されていて、結構おもしろかったです。
プレザントヴィル「ゴー・ウェスト」
ステレオグラフ「ウォーク・ディス・ウェイ」
tangerin.「サンデイ・モーニング」
アリー・キャッツ「シュガー・ベイビー・ラヴ」
ユッスー・ンドゥール「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」
パイン・レイ「L-O-V-E」
それぞれ個性的なカバーで素直に楽しめます。
朝に限らず、いつ聴いてもいいんじゃないかなぁ…
月並みで懐古趣味なコンピに飽きたらコレですよ!!
アイデア・オブ・ア・マスター・ピース
ストイックな演奏と、たがの外れきった、イカれたエレクトロ・サウンドの融合。それも、とんでもない化学変化を起こしてしまっている!
54サウンドそのままを期待できるアルバムではないが、より野獣臭い物々しさがアルバム全曲から溢れ出ている。キースのラップがキマりにキマる!
「最近新しい音聴いてないナー」「最近エクスタシィ感じないナー」
てな人には是非オススメです!
日本的想像力の未来~クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)
本書の特徴として
海外から日本のポップカルチャーが
どのように見られているのか?
という視点がある。
なので、アカデミックな日本文化論の色が濃い。
軽い気持ちでジャケ買い(もろジャパニメーション)すると、
なんかよくわからんぞ…となるから注意。
東浩紀、宮台真司に興味があるなら読み進めていけると思う。
日本のポップカルチャーには、
国籍、人種などの属性から「無関連化」する作用があるのではないか。
だから、世界から支持されているのではないか。
以上の宮台氏の指摘が印象に残った。