Led Zeppelin 4: Zoso
レッド・ツェッペリンはその影響力と楽曲の素晴らしさ、さらにファンのコアさから「最高傑作」議論には終わりがない感じがあります。
そこであえて私見を述べるなら、やはり一般的に言われているのと同じように、スタジオ盤ではこのアルバムが最高傑作になるのではないでしょうか?
1stから続く恐ろしいまでのグルーヴ感を残しつつ、すさまじいまでの楽曲を一枚のアルバムに閉じ込めているのは、さすがに稀代のロックバンドという感じ。
全曲素晴らしいですが、やはり「Black Dog」「Rock N' Roll」……そして、もはやロックにおける永遠のスタンダードとなっている「Stairway To Heaven」はお勧めでしょう。
実は、10代の頃にこのアルバムを聴いたときは「意味がわからない」という印象でした。
悪いというのではなく、良い悪いの尺度を持ち合わせていないのでどちらの評価もできないというのが素直な感想でした。
こんな音楽をやってくれる邦楽アーティスト(洋楽ならビッグバンドでいくつかありますが……)なんて、少なくともメジャーシーンにはいませんから、もう全くわからない。
「Rock N' Roll」はまだしも「Stairway To Heaven」なんてただたるいだけのように思えて、まるでクラッシュみたいに斜に構えていた時期もありました。
今ではそんなこともなく、この大作の「聴き方」はすっかり骨身に沁みているので、自分の欲求からこの曲を再生することも多いです。
ですから、若い方で「?」と思った方もどうか一聴で判断しないでください。
なにせウン十年も前の音楽ですから、「聴き方」がわからないのは当然ですよ。
でも、わかったらきっとやみつきです。
Led Zeppelin
ZEPによるピュア・ブルースを聴くならこのアルバムが一番でしょう。ZEP(ペイジ)とブルースは切っても切れない密接な関係にあり、あらゆる楽曲にブルースが登場します。ただ、クリーム(Eクラプトン)のようなコテコテではなく、素材として上手に料理していました。いわばZEPの歴史は「ブルース新解釈の歴史」と言い直しても良いかもしれません。 その公式9枚の中でも、最もブルース・エキスの濃い作品がコレ。テレキャスを主体に用いたようですが、全アルバム中最もペイジ先生のギター音ガ艶っぽいです。
Led Zeppelin Vol.1 (Ultimate Guitar Play-Along)
アマゾンで見つけて購入しました。この本の情報が少ないので紹介します。
ツェッペリンのギター譜がUSA製で1400円台、送料無料、円高を上手く使いたい。
洋楽譜は日本製と違い見開き易くて良い。
CD2枚付き、歌譜とギター譜、タブ譜付き。英文であるが不自由は感じない。
CD1はオリジナルなギターサウンドを模倣したバンド演奏でボーカル無しが入ってる。
一般に言うボーカル無しカラオケであるが、これだけでも音楽CDとして聴ける。
CD2はCD1のギター無しカラオケが入ってる。
この他に、テンポ上下可変、音程上下可変が出来る専用ソフトウェアも付いている。
これでもかっ、というくらい練習方法が提供されている。
練習するかしないかは貴方次第。
この本はvolume1でvolume2が別にある。
この本volume1収録曲
Black Dog
Communication Breakdown
Dazed and Confused
Heartbreaker
Immigrant Song
Rock and Roll
Since I've Been Loving You
Whole Lotta Love
レッド・ツェッペリン Dazed and Confused [DVD]
あの時代、ライブでゼップに付き合ってきた老人にとって、
バンドのパフォーマンスうんぬんはともかく、このDVDで老いたグラントと会えることは
とても感慨深いものがある。
アルバム『プレゼンス』発表までローリングストーン誌を初めとするメディアに叩かれまくった守銭奴バンドとしてのアイコンが彼だった。
大した内容じゃない事は認めるが、これもやはり、立派なコレクターズアイテムである。
rockin'on BOOKS vol.2 LED ZEPPELIN
現在、LED ZEPPELIN の全てを知ることができる最新の書だと思います。それは、1969年という時代を圧巻し、「GOOD TIMES BAD TIMES」のリフが、まるで何かを確信するかのように、鳴り響いた衝撃のファースト・アルバムの発表に始まり、1982年に、それまでのアウトテイクを編集して提示した最終アルバム「CODA」までの、全てのアルバムの解説やライナーは、改めて、素晴らしい論評の感があります。さらに、そのアルバムに収められているそれぞれの曲の解説は、親切、且つ、詳細で、感動も一塩なのではないでしょうか。
さて、無秩序なカオスの中から昇華というべき精神の高揚があり、神話の在り様を呈した、まさに、ロックの具現化であり、金字塔であると思うのです。それは、LED ZEPPELIN という音楽の形態が理解され、また、その真髄を内面から堪能できるというものだと思います。