HERO
宗教音楽という性質から、音楽的にどんなにすぐれているアーティストでも日本ではGospelミュージシャンは一般的に認知度が低い。実はGAPのCMに使われたり、ハリウッドムービーの中で使用されたりしているカークは、Gospelに馴染みのない人にでも、最もすんなりと聞いてもらえるミュージシャンだと思う。また、彼自身はそれを望んでいるミュージシャンである。
今回のゴスペラーズの企画には驚いたが、カークを初めて聴くきっかけになれば、大歓迎!特にこのアルバムはエンターティメント性も非常に高く、シーラ・Eが2曲バンドに参加していたり、スティービー・ワンダーが参加していたりとゲストも豪華。
このミュージシャンは、一体何を歌っているんだろう、ここで言うHEROって誰のこと?と最終的に興味を持ってもらえたら個人的には更にうれしいが、是非多くの人が気軽にGospelを聴くきっかけの一枚になったら、と思う。
Rebirth of Kirk Franklin [DVD] [Import]
近年のコンテンポラリー・ゴスペルの代表的存在、カーク・フランクリンの最新ライブ・ビデオ。始まりから最後まで、カークとクワイアーの素直な神への賛美が貫かれた歌・音楽。何より常に100%、常に情熱(?)全開なのがすごい。
といっても、観ていて嫌味もなく、素直にその歌声に耳を傾ける事が出来るところが、彼の音楽の素晴らしさ。知らないうちに涙流してたり(笑)。
これぞゴスペルの入門編、でありながら最高傑作!!ゴスペルに興味がある人は必見。泣くでしょうから。
Hello Fear
ラジオの電源を入れると彼の曲が流れた。
とても気持ちのよい音楽だったが曲名を忘れてしまったので、
とりあえず新しいアルバム、ということでこのCDを購入した。
一通り聴いて驚いたのは、曲全体に宗教臭さが感じられない。
アカペラばっかり、というのではなく、ベースにドラムにシンセも入っている。
イメージをとても覆されたのと同時に、自分が先入観で嫌っていたことに気付いた。
「maurice blue」さんが
“ここまでゴスペルを大衆に近づけ、またお洒落な音楽にしてしまうKirk Franklinはやはり稀有なアーティストだと思う”
と仰る通りだと思う。彼には才能がある。
誘導するようだが(そのような意図は無い)、
ゴスペルを好きになってみたい方にはこのCDをお勧めする。
ゴスペル&ゴスペル・ライブ パック [DVD]
映画のストーリー的には内容が薄く、何となくショボイ感じを受けました。しかしそれらをカバーしているのが劇中に流れるゴスペルソングでしょう。ヨランダ・アダムスなど今のゴスペルシーンの中心にいる歌手達が実名で出演し、見事な歌を披露しています。一番最後の、教会での説教からクワイヤーの歌へと続くシーンでは感極まって映画で久しぶりに泣いてしまいました(恥)。
Rebirth of Kirk Franklin
2000年6月に Houston's Lakewood Church でおこなわれたLiveを収録、唯一スタジオ録音の911も含めてすべて新曲だ。
なんと言っても、まず先行のTrack4 の "911" だろう。「911」はアメリカの Emergency Call の電話番号(日本の110や119と同じ)、そしてニューヨークの悲劇が起きた日、9月11日。2つの意味を重ねている。T.D.JakesとKirkによる会話が中心のこの曲だが、ストーリーをもった Backtrack が完璧でまったく飽きさせない。非常にすばらしいアイディアに脱帽だ。また、曲名をざっと見ていくだけでも一度は名前の聞いたことのある豪華なGuestに驚かされる。Gospel界の大御所 Shirley Casear を迎えたTrack3、Richard Smallwood に Pianoを弾かせたTrack11。Track8 は Rich Mullins の"Awesome God"を前半はカバーして自身の曲につないでいるのだが、まったく違うアレンジに仕上げた。ラテンなギターにホーンとスクラッチを巧みに組み合わせダンサンブルでノリノリ。冒頭でラガマフィンするのはReggae / Gospel アーティストの Papa San だ。