機動戦士ガンダムSEED HD リマスター Blu-ray BOX 4 (初回限定版)
なんだかネットでは散々な評価なガンダムSEEDですが、私はSEEDも続編のDESTINYも結構好きです。
最終巻といえばキラの出生の秘密が明らかになり、やはりクルーゼとの最終決戦が印象に残ります。
ほかのガンダム作品ではニュータイプやイノベイターが人の可能性、輝かしき未来を象徴していて、
それが戦争や戦いに利用されてしまうことに人の救えなさ、愚かしさが感じられますが、
特別なコーディネイターであるキラやクローンのクルーゼはその存在そのものが人の業そのものです。
最終決戦においてクルーゼは人の業について語ります。
それをキラが論破できないのがだめだと思う方もいると思います。
でも個人的にはあれでよかったと思います。
クルーゼを否定するのは実は簡単です。彼は人の負の局面についてだけ語っていますし、それしか知りません。そして開き直ってます。
でもキラ自身も人の業を体現した存在なわけですから彼がそれを否定してしまうと自分の存在自体否定することになってしまうと思うのです。
だからキラがそれでも人はそれだけじゃないから、温かい面もあるからと「それでも」と返したのは心にきました。
負の面しか知らないクルーゼといろんな人に出会って温かみを知ってるキラを対比するいいシーンだと思います。
私はこのように感じましたが、そう感じない方もいるでしょう。
ガンダムSEEDという作品はいろんな見方ができる作品だと思います。
なのでこの10周年のHDリマスターという機会に今一度見直してみるのはどうでしょう?
以前見た時とは違う感じ方をするかもしれません。
まあちょっと価格が高いとは思いますが(笑)
放課後プレイ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)
そのまんまです。4コマでエロっちいのをやるとか、もう最高。ネタがマニアックすぎて、ある程度の年齢層狙い撃ちなのが丸見えですが、もうそんな事はどうでもいいです。「彼女」の存在感は圧倒的。話も一見するとバカエロ4コマですが、ちゃんと最後に纏まるのは見事。みんな好きでしょ?制服で黒タイツにハイヒール。この路線が気に入ったら「放課後プレイ3」がオススメ。「2」は「せつなさ爆発、こんなもの俺に読ませるな枕を抱えて悶絶漫画」だったりします。
殺して祈れ [DVD]
土地をめぐる争いで、メキシコ人農民が虐殺される。それを生き延びた一人の少年が、巡回牧師に拾われ、育てられる。やがて少年は、純朴な若者(ルー・カステル)に成長。しかし、妹のように共に育ったプリンシー(バーバラ・フレイ)が、旅芸人の一座に憧れ、家出。彼は連れ戻すために後を追うが、旅の果てに再会したプリンシーは、娼婦に身を落としていた・・・。彼女を身請けしようと、冷酷な地主・ファーガスン(マーク・ダモン)を訪れる青年。しかし、ファーガスンは、かつて彼の同胞を殺害した敵だった・・・。
『群盗荒野を裂く』で冷徹な殺し屋を演じたルー・カステルが一転して、純朴な主人公の青年を好演。このキャラクターがユニークなのは、マカロニの多くの主人公と違って、カッコ悪い事。クールでニヒルなガンマン・・・といったイメージとは対照的な、朴訥で世間知らずな若者なのである。牧師のような黒い上着を着て、育ての父から手渡された聖書を片手に旅をする。ひょんな事から拾った拳銃も、ガンベルトがないのでホルスターを荒縄で腰から吊るしている、というのが見た目ダサくて最高。拳銃を手にした事がないのに天才的な銃の名手という、都合のいい設定もいかにもマカロニっぽい(笑)。倒した相手に「魂に安らぎあれ・・・」みたいな祈りを捧げる一方、酔っ払って、馬に前後逆に乗るというベタなギャグもある。ニヒルなガンマンのイメージを「カッコ悪い」系に崩してマカロニに新風を巻き起こした作品に『風来坊』('70)があるが、本作はそれに先駆けること3年。中々画期的な作品なのである。
マーク・ダモン演じる悪役・ファーガスンは、顔面白塗りに物凄い隈を目の周りにつけて、ほとんど吸血鬼のような容貌。また、農民解放軍のリーダー役でパゾリーニが出演している事が、この映画の見どころと言われている。後半は出番が多いのだが、非常にまじめな役で、ほとんどしゃべっているだけで、アクティブな活躍をしないのがちょっと残念だった。せめて美少年に流し目をくれる、とかいう遊びが欲しかった(笑)。
本作の見どころは、工夫を凝らした見せ場の数々と、妙に細かい人物描写。
地下貯蔵庫で、美女に燭台を持たせてろうそくを撃つゲームが、酒を浴びながらへべれけの撃ち比べにエスカレートしていく描写や、首にロープをかけて椅子の上に立ち、お互いの椅子の足を撃つという凝った決闘・・・主人公が水責めに遭う様子を、ほくそ笑みながらスケッチするファーガスンの冷酷な悪役ぶり・・・などなど。
実に様々な趣向を凝らした作品なのだが、全編を通してややメリハリにかけ、流れが平板な印象を受けるのがもったいない気がする。もう一ひねりあれば、かなりの傑作になったのでは。しかし、「外し」も多いマカロニ・ウェスタンの中にあっては、中々楽しめる逸品でありました。