夢のカリフォルニア~ベスト・オブ・ママス&パパス
もう15〜20年前に、NHKのBS(後には地上波で短縮版)で放送されていたアメリカの長寿番組音楽&バラエティの「エド・サリバンショー」に、出演した当時の若かった4人の歌を聴いてママス&パパスを知りました。
特に「夢のカリフォルニア」の歌詞はスーパーで短く出ていましたが、カリフォルニアの暖かさに憧れながら、寒い冬の街をさまよって愚痴っている若者。この若者はどうやらヒッピーのようで、教会で祈っても牧師は冷たい表情で見る。ああ、カリフォルニアに行けば暖かく過ごせるのにという憧れを歌った歌で、コーラスもよくヴォーカルも好きです。名曲ですね。
恋する惑星 [DVD]
1994年の劇場公開時に映画館で見て、脈動感あふれるな映像と、しゃれたモノローグ、そして見る者の感性を突き抜けるようなセンス抜群の音楽に、めちゃくちゃ感動した記憶があります。
先日、インファナル・アフェアーを見た後、トニー・レオンが「恋する惑星」にも出演していることを思い出し、また見てみました。13年経ってるなんて全然感じないほど、新鮮で、おしゃれで、本当にすてきでした。
私は、あんまりヘビーな恋愛映画は苦手です。一目ぼれ、三角関係、誤解、仲直り、キス/ベッドシーン、結婚式でめでたしめでたし、、、なんていうハリウッド型もしくは韓流恋愛ものには食傷ぎみ。でも、この「恋する惑星」は、一風浮世離れしたおしゃれなおとぎ話。今見てもしびれます。
香港の雑踏の中にクロスオーバーする2つの恋の物語。一つの恋が終焉を迎え、また別の恋がスタートする。恋する者の微妙な心のひだを、斬新な映像美と、クールな台詞、抜群の感性の音楽でまとめるのは、真似しようとしても絶対に真似できるものではないし、ストレートなラブストーリーを撮るよりも返って難しいのではないかと思います。「その時、彼女と僕の距離は0.01ミリ。その57時間後僕は彼女に恋をする」「恋の賞味期限」なんていう台詞がキラキラしてる。最後にトニー・レオンが恋人に飛行機の手書きの搭乗券を書いてもらう時の「行き先はどこにする?」「君の行きたいところに」っていうエンディングの台詞も本当にステキ。こういう映画が作れるウォン・カーウァイってすごい監督だあ。。。。
失恋した人も、恋人がいない人も、そして恋人がいる人も、この映画を見て、きっと、楽しく、元気になること請け合いです。私にとっては、恋愛映画ベスト3の一つです。
California Dreamin
ウェスのアルバムを買い始めようと思い、ロードソングの次に買ったのがこの「カリフォルニア・ドリーミング」でした。海辺の美女に惹かれ中身も知らずに買いました。しかし最近発売当時のジャケットが変更される事があり、その事に大変不満を感じています。ピンクフロイドの「炎」など(あの頭が燃えているやつ)も違うのに変更されていましたね。ジャケットはアートです。一度出したら変えないで下さい。さて本作、ママス&パパスの代表曲をタイトルに、ウェスがイージーリスニング路線でジャズを演奏している。ひょっとしたら、A&Mの社長ハーブ・アルパートの意向もあったのかもしれない。そんな訳で、ハーブ・アルパート&ティファナブラスが演奏していてもおかしくない曲に、トランペットの代わりをウェスが弾いている、といった感じでしょうか。しかしお得意のオクターブ奏法も健在、2曲目はハービー・ハンコックとジャズブルースを演奏しております。全編リラックスムードの肩の力の抜けた演奏を聞く事が出来る。