妖獣都市 [DVD]
こまかい矛盾点やご都合主義は多少有るにせよ、間違いなく日本アニメの傑作!とにかく全編にわたり絵が丁寧に描かれていて、いつ視ても話に飲まれてしまいます。・・・藤田さん(もう「様」つけてもいい!)「やってくれるよな」と思わずにはいられないすばらしい名演技ですっ、たまりませんっ。男なら一度は視ておくべき隠れ名作(美エロ)アニメですっ!ロマンスもあるにょっ。
吸血鬼ハンター/アナザー 貴族グレイランサー 英傑の血 (朝日ノベルズ)
一作目がとても良い出来だったので2作目はどうかな? と不安でしたが、それを吹き飛ばす傑作でした。グレイランサーの魅力は前作以上に際立っているし、物語の展開もスムーズ。特にラストの暗い感動といったら。次作も大期待しております。
吸血鬼ハンター23 D-冬の虎王 (朝日文庫)
物語としては前巻『悪夢村』や前々巻『魔性馬車』よりも面白かったと思います。「あとがき」にもありますが,28年も続いているとさすがに主人公Dの超人ぶりも見慣れたものになってしまうので,あまりにDに依拠しすぎていると面白みが激減してしまいます。
主人公という存在は文字通り物語の中心人物であるはずなのに,その主人公について描けば描くほど物語の面白さが失われてしまうというジレンマ。これはもう,息長く続くシリーズものの宿命かも知れません。
そのジレンマを打ち砕くには,主人公に頼らないストーリー展開が必要です。当然ながら脇役たちの活躍も欠かせません。
その意味で,本書における主人公Dの存在感はいい具合に薄まっており,その代わりにヴァン・トーレン公爵やアンドロイドのシャイナ,反乱軍のリーダー・ギルシャーク,暗黒団の首領バルカン・ルーラ,遺跡調査隊員ヴァレリーといった脇役たちが魅力的に描かれています。
この路線をもっと深めていくことができれば,シリーズはもっと続いて行くでしょう。
バンパイアハンターD(オリジナル日本語バージョン) [DVD]
すばらしいです。
まず背景は、開始数分でどっぷり飲み込まれる程の徹底した描き込み、もう仕事というよりは職人魂の領域まで造り込まれており、「Dのゴシックホラーな耽美世界を作るぞ!」という意気込みがそれだけで伝わってきます。
キャラクターの動き等も、作画レベルは当然の事として、彩度の低い、渋いながらも美麗な塗り込み、こまかなハイライト、そして光源を意識した光と闇の世界、この作品は映像という点においては全ての面ですばらしいものです、絵を描く人ならば勉強に購入をお薦めします。
そして映像だけではありません、ストーリーとキャラ作りと演出もどれをとっても私には一級品に思えました。鏡や十字架などを使用した「小ワザ」「小道具」をうまく使った妖美演出、よくみたらタイル一つまでがこだわったデザインになっていたり、人物の心理描写一つにもアングルからカメラワークスまでが凝りに凝っています。
そして個性的な設定のキャラを数名出しているにも関わらず、非常に上手い事構成されており、どのキャラの個性も特殊技能も死ぬ事無く生かされているのにも驚かされます。
ストーリーは言うまでも無く感動させられました。それは貴方の目で確かめてみて下さい。
出会えた事を心から感謝できた作品です。
吸血鬼ハンター/アナザー 貴族グレイランサー (朝日ノベルズ)
もともとDシリーズが好きだったのですが、段々 最近の作品には面白さを感じられなくなり、新刊購入も戸惑うようになっていました。
この本もたまたま手に入り 読んでみたのですが、期待以上の仕上がりにびっくりしつつも 面白くて一気に読んでしまいました。
Dの姉妹編ということで 貴族グレイランサーを主役に据えての 外宇宙生命体と貴族の争いを描いたストーリーで はじめの数ページの格調高い出だしの文章に著者の熱意が感じられ、まず引き込まれました。本文の文体自体も最近のD作品より 一文が長く思われ 消化不能で終わることはなく、どんどん読み進められました。
グレイランサーも特に美形キャラとしては描かれていないのに 男らしくて格好いい。Dファンでありましたが、そろそろDを美しく完結させ、こちらをシリーズ化した方がいいのではと思ってしまいました。
個人的には マイエルリンクさんをあっさり殺さず生かして欲しかった思いもありますが、最近のDに少々 マンネリ化している方にはお勧めの一冊です。