執事は大胆不敵に嘘をつく (フラワーコミックス)
あなたが金持ちでバリバリ働いてるとして。
広い屋敷を掃除する掃除婦はいる。庭師はいる。仕事をかたす秘書がいる。
若い衆に仕事覚えさすのに付き人がいる。自分で運転する時間を仕事に当てたいから運転手はいる。
いくら金があっても外食ばかりじゃ侘びしいから料理人がいる。子供の教育に家庭教師もいる。
執事はいらない。
執事=バトラーとはまず酒の管理者であり、上流階級の社交のためだった。
世界一有名な執事、ウッドハウスのジーヴスは実はバトラーではなく、従僕である。
独身者で家を管理してない男に執事もくそもないのだ。
ジーヴスの役目は主人の服装に文句つけることだが、元々社交界の決められたコードの服装を維持するために、執事も従僕もいるのであり、
好きな服を着たいならそんなもの雇わなければいいのだ。
酒と社交と見栄え。夫婦で交際する西洋社会では、女だけで接待、殊に酒を給仕させて脂下がるわけにはいかなかった。
日本ならば女主人や女将がやる方が喜ばれる男性だけの宴会がメインだが、
女性客をエレガントにエスコートできる。そういうものとして男性使用人の存在が不可欠だったのだ。
今や階級社会と社交界のなくなった世界では前述の使用人たちはいても、執事はいない。
執事を置いたのは階級社会と資本主義が入り混じった時代だ。
社交の中で互いに相手を値踏みし利用しあう。
投資するだけの見返りがあった時代だ。
貴族は貴族で金持ちは金持ちで互いに利用しあった時代。執事もメイドも中核だった。
また、同時に女性の賃金労働はメイドしか実質なかった時代でもあった。
資本主義が勃興しながらもかつての封建時代の擬似的な金銭抜きの献身を求めて。
新興のブルジョワジーは使用人通してしか、自分の成功の意味を確証できなかった。
資本主義者が求める封建的人間関係という矛盾。
同じ階級同士で主人と使用人を無理やりわけ差別しあった倒錯した時代。
今のセレブははるかに金や名声を持っていても、決まった服を着るわけでも階級を前提に付き合うわけでもなし。
女性の働くところはいくらでもあり、誰もが金はあっても、献身的に忠誠つくすとかの意味のない現在。
それでも執事は父親であり恋人であり乳母代わりの心の紐帯として求められている。
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