愛の話 幸福の話
『天声美語』と内容的に重なっているところが多いのですが、感銘を受けました。的を射ていると思えるところが多かったです。バッサリ斬っておられますが、爽快ささえ感じられました。同じ内容でも、他の人が言うと素直に聞けないのに、美輪さんがおっしゃられると非常に説得力が有ります。比喩が面白く、勉強になりました。大変な勉強家ですね。壮絶な人生を送られたのですね。
若い頃の写真がお美しいんですよ。(今でもお美しいですよ)これを観るだけでも、この本を読む価値は有ります。
瀬戸内寂聴さん・及川光博さん・池辺晋一郎さんとの対談が有ります。及川光博さん・池辺晋一郎さんとの対談に感銘を受けました。
「わたしが愛した人々」では、中原淳一さん・寺山修司さん・東郷青児さん・三島由紀夫さんが取り上げられていました。
「美輪明宏ステージガイド&ヒストリー」は、ファン必見!
面白かったのですが、『美輪明宏のおしゃれ大図鑑』のような本をまた出して欲しいです。
Princess Masako: Prisoner of the Chrysanthemum Throne
宮内庁が著者に抗議の書簡(宮内庁Web頁参照。皇室のらい病関連努力の無視を批判。「政府は、この本の描いている皇室像が如何に歪んだものであるかに驚き、...」)を送り、講談社は「自発的に」日本語訳本出版を中止したという報道を見て、俄然興味が湧いて読んでみた。結論は、暇つぶしには面白いかも知れないが、忙しい人が敢えて読む本ではない。
日本人は皆非公式情報で知っていることだが、宮内庁は決して認めていないことが幾つかある。それを本書は無遠慮に書いてしまったから、宮内庁は黙ってはいられない。例えば、(1)雅子妃は国際人で自己主張があり過ぎるからと宮内庁は反対、小和田家も本人も反対だったが、皇太子が押し切った。(2)美智子妃の時も宮内庁は反対した。(3)雅子妃は公式発表の「適応障害」ではなく「うつ病」。(4)その原因は宮内庁が課す「籠の鳥」環境。など。
一方で本書には上記書簡で指摘されたような重要な誤りの他に、無数のつまらぬミスが散在している。後者の例では、(1) Tokyo suburb of Toranomon (p49)--> 都心のど真ん中。 (2) first capitals at Osaka,... (p194) --> 発音は似ているが明日香だろう!! (3) 南朝の後亀山天皇がhis capital of Osakaから京都に行き北朝に譲位 --> 吉野。(4) Nagoya, south of Tokyo (p245) --> 西だよ。著者の妻は日本人の写真家だと序にあったが、要するに大急ぎで書いた上に常識ある日本人に一度も見せていないらしい。
結局本書は、卓越した女性雅子妃が、皇太子の求婚を断りきれずに外交官の経歴と平民の自由を捨て、自我と能力がほとんど無視される環境に囚われてしまった悲劇を描き、読者の同情を誘っている。本書は一義的には、日本のことを知らない外人を対象に書かれたと思う。だから珍しい日本の風習が強調され、南朝が大阪でも吉野でも大差はない。日本人にとって本書は、宮内庁が進める伝統的な皇室のあり方と雅子妃の矛盾を赤裸々に指摘した以外には、あまり新しい内容ではない。ただ私見としては、今のうちにもっと開放された皇室にしておかないと、皇室の存在意義が問われ兼ねない時代が必ず来ると思う。
だんじり母ちゃんとコシノ3姉妹
現在NHK連続テレビ小説のヒロイン”糸子”がやがて母となり
当時では珍しいと思われる働くシングルマザーとなり
世界的デザイナーコシノ三姉妹を育て上げたエピソードが
可愛い絵柄で描かれた読みやすい作品です。
ドラマの中と同じく貧乏などの苦難の逆境をものともせず
力強く前向きに時には笑い飛ばしながら邁進していくお母ちゃん。
そんなお母ちゃんの背中を見て切磋琢磨し個性を
ぶつけ合いながらも成長していく三姉妹。
お洋服を愛し、たくましく夢を追いかける母娘の物語が心にキラキラと響きます。
IC.CUT(アイシーカット) HIRO original フォールディング 中 2202/4NP
握りやすくて重さのバランスが良い、扱いやすいナイフだと思います。
ブレードを押さえるバネの強さも適度で、ワンハンドオープンも可能です。
ブレードは、厚みがあってしっかりしてます。
切れる感じを包丁に例えると、
一般的なステンレスの三徳包丁と鋼の出刃包丁の中間ぐらいです。
研ぐ感じも、同様な印象でした。
合鴨の解体に使いましたが、小回りが利く丈夫な刃で
とても使いやすかったです。
リンゴの皮むきも試してみましたが、
果物ナイフとしては少し刃が厚いと感じました。
このナイフは肉や魚を調理するのに向いてると思います。
ハンドルは、形状と材質の良さが光ってます。
鴨を捌いてる時も、油で滑って困ることはなかったです。
箱から出した直後は若干風合いの味気なさを感じましたが、
使って、洗って拭いていると、落ち着いた良い艶が出てきます。
実用ナイフとしての材質やデザイン、切れ味は申し分ないのですが、
外観・組み付け・刃付け等、細部の仕上げはあまり良くないです。
ハンドルにバリが残ってたり削りが左右で微妙に違ったり、
ブレードとロックの当りが偏ってたり、ロック解除が渋かったりします。
油を差して開閉しているうちに当りの偏りはマシになり、ロック解除も軽くなりましたし、
余程力をかけない限り問題ないとは思いますが・・・。
私はハンドルの目に余る研磨跡や指に引っかかるバリを落として、
ブレードを鏡面にして使ってます。
実用のナイフとして、細かいことを気にせず使う方にオススメします。
もし見た目の仕上げや組み立ての精度にこだわるなら、
自作キット(HIRO オリジナルフォールディング(M)キット CS-6)を選んで丁寧に組むかな・・・。
天声美語
この方、いわゆる女形の方ですが、非常に男気があると思いました。
「男は男らしく」などと説教臭いことを仰る男性、意識をされすぎている方よりは余程男らしく、潔い。良い意味での迷いのなさが感じられます。
そしてファンの間では「美輪リスト」と呼ばれておりますが、『美意識をやしなうためにこれは見ておきたい』といったリストが巻末にあります。これは非常に実用的ですので、ご覧くださいませ。私は主にクラシック音楽のCDを探すときの参考にしましたが、大変助かりました。
年齢問わず、多くの方々に読んで頂きたい名著です。美輪さんの半生記「紫の履歴書」と一緒にお勧めします。