僕たちの洋楽ヒット Vol.1 1965~66
2000年秋に国内主要レコード会社が共同で「青春歌年鑑」とうい題名で1970年から1990年までの邦楽ヒット曲を年代順に2枚組で発売した。 邦楽も好きでありながら洋楽ヒットチャート中心に収集している私としては、コンプリートではないにしろ主要なヒット曲を押さえてあり、廉価で効率的に収集できてとても重宝した。 本作はその洋楽編15枚の第1作である。
私の得意分野とあって見方も厳しくならざるを得ないが、主要5社が全15枚を3枚ずつ分担し、1枚の中でも各社の微妙のバランスをとらねばならぬという前提で、海外も含め様々な権利関係をクリアーするという大事業を考えると、まず関係者の方々の甚大な苦労と努力に敬意を表したい。 ただし、妥協の産物に成り下がる危険性があるのだが…
第1作については◎である。 ジャンルについては米英のロックとポップスを中心にフレンチ・イタリアン・白人もの・黒人もの・インストもの・日本独自のヒットからマンベンなく選択されている。 マスタリングについても1番危惧していたTROGGSのWild Thingを含め一定の水準はクリアーしていると思う。 選曲については10人10通りであり、まず妥当と言って良いでしょう。 ブックレットについては解説・歌詞・対訳付きで大いに結構であるが、アーティストやジャケットの写真がないのが残念!(邦盤のジャケ写が見れたら楽しかっただろうな…涙) 以上からシリーズ第1作を飾るにふさわしい出来である。(尚、ジャンルとマスタリングについては本作のみについてであり、第2作以降とは無関係)
このシリーズの「売り」のひとつである日本独自のヒット収録という言葉に釣られて全15集を注文したが、本作では8曲目「夜霧のしのび逢い」をゲットできたのがうれしいところ。
オールディーズに興味のある人やこれから集めようという人にはオススメ。 シリーズ全てを購入すればコレクションの土台が完成したというところであるが、もちろん気に入った年のみをピックアップするのもOK。 一方、マニアには見逃せない曲もあるはず。 Welcome To The Collectors' World
続 荒野の用心棒 [DVD]
ハリウッド西部劇とは全く違う世界がマカロニウエスタンなのだという原則に立って言えば、これこそマカロニウエスタンの最高傑作であると断言します。雨にけぶる泥だらけの国境の街で二つの集団がいがみ合う、そこに棺桶を引きずりながら現れる薄汚い主人公、耳を切り、両手を打ち砕く残酷シーン、マシンガン乱射で皆殺し、逆さ撃ち、十字架撃ちの奇抜なガンプレイ、そして哀愁たっぷりの極上のバラード「さすらいのジャンゴ」が場面を盛り上げる。同じセルジオでもコルブッチの映画は、スケール感より独特な世界観が何とも言えず魅力的。このDVDは主題歌のイタリア語版・英語版を両方楽しめるなど、工夫にあふれていますが、肝心の映像が、なぜか上下だけでなく両端にも帯が入るせまっ苦しい画面配置で、ちと不満。
夕陽のガンマン アルティメット・エディション [DVD]
西部劇を描いたアクションゲーム『レッド・デッド・リデンプション』をプレイし終えてから初めて本物のウエスタンを観てみましたが、もっと早く観ておくべきだったと後悔。 宙に浮いた帽子を撃つ、逃げる敵の馬を狙撃、複数の敵を瞬殺、決闘などゲームのミッションにもあるシーンが随所に見られ感動しました。 荒野、汽車、馬、街並、酒場、保安官、賞金首のポスター、ポンチョ、リボルバー、メキシコ人、ギャング団などそっくりでゲームにも影響与えただろうし雰囲気ではやっぱり映画の方が全然上でしたね。 ちょっと笑えるユーモアな場面や個性ある脇役達やギャング団内の裏切り、騙し合いなども似てました。 主役の二人どっちも予想以上にかっこ良かったので続・夕陽のガンマンも買います。
マカロニ・ウエスタン銃器「熱中」講座 (オフサイド・ブックス)
なによりも文章が軽妙で、ときおり顔を出すユーモアやギャグがアクセントとなっていて、大変楽しく読めた。マカロニ・ウエスタン作品のガイダンスにもなっていて、初心者にも優しい内容なのに感心した。自分はマカロニ・ウエスタンは大好きだが、これまで特に銃には注意を払っていなかった。が、本書はそんな自分にとっても非常に分かりやすい解説となっており、読み終わったとたん、銃器に注意を払ってもう一度マカロニ・ウエスタン作品を観たくなってしまった。