100問100答 クジラの謎・イルカの秘密
広く浅くだが、何十冊もの入門書・専門書の要点が端的にまとめられている感じで便利だと思いました。 しかも目的と回答がハッキリしていて100もあるものだから案外退屈せずに一気に読めるし一般知識としても増えて行きますし。 既に多くの本を読んできましたが、抜けていた知識や、案外知らなかった事実を教わることもこの本からありました。是非気楽に手にとって読み始めて頂きたい一冊です。
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
上巻を受けて、言語や文字を軸に、なぜ現代のような西洋主導の世界が成立したかに迫る。
これまでも中国やインドに近代が生まれず、なぜ西洋で生まれたかに関する考察は数あったが、環境の観点から明快に説いた好著。
経済水準と民族性に関する公平な見方を示してくれる。
浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)
他のレビュアーさんも書かれているように、本書は「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」についての本ではなく、むしろ「日本仏教の主な宗派それぞれについて、コンパクトに解説した本」です。
南都六宗、天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗、その他の宗教(融通念仏宗、時宗、日蓮正宗)について、それぞれ20ページ程度を割いてバランスよく、コンパクトに解説しています。なので、「日本仏教の各宗派について概観したい」という人にとっては有益な本と思います。
私は、これまでにも日本の仏教についていくつかの本を読んできましたが、浄土真宗に関する知識は乏しいため、本書のタイトルにある「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」に惹かれて読み始めました。しかし、最後の10ページで簡単にそのことが触れられている以外は浄土真宗についての解説が少なかったため、たいへん驚きがっかりしました。
ただ、その反面、「短い中でうまく各宗派の特徴を解説している」「どの宗派にも偏ることなく、バランス感をもって記述している」と感じるとともに、今まで知らなかった知識・視点が得られた部分もありました。
タイトルがひどいことを除けば、読んで損はない良書と言えるかもしれません。