Defenders of the Faith
1984年にリリースされた超名盤、9thアルバム『Defenders of the Faith』、日本版タイトル『背徳の掟』。自分達の原点を忘れないようにブリティッシュ・メタルに固執して作られたアルバムです。
正にこれぞヘヴィ・メタル。正にこれぞジューダス・プリースト。正にこれぞ名盤です。
のっけから始まる激しすぎる序曲『Freewheel Burning』、そして私の大好きな名曲『Jawbreaker』、これぞブリティッシュ・メタル『Rock Hard Ride Free』、これも捨て難いハードなナンバー『The Sentinel』、ミディアムテンポで攻め立てる『Love Bites』、気の休まる暇を与えない名曲『Eat Me Alive』、そして静かに聴かせる『Some Heads are Gonna Roll』、これぞ名バラッド『Night Comes Down』、究極の連続攻撃『Heavy Duty』『Defenders of the Faith』。
捨て曲の見当たらない全10曲… とボーナストラック。
是非是非、お手に取ってお確かめください。
Point of Entry
旧盤の録音の酷さには呆れ果てていたものだった。そのため音楽も軟弱な印象だけが残り、いつ買っていつ中古に売り飛ばしたかすら憶えていない。しかしデジタルリマスターされた本作は新作かと見まごうまでの完成度を備えて再登場した。本作にここまでソリッドなギターと強力なリズムが備わっていたのかと驚いている。一部の曲にキャンディポップ質感の名残が僅かに残ってはいるものの、その曲自身が案外劇的な展開を持っていたりもするので、ほとんど気にならない。意外にギターソロも多い。Glenn Tiptonが今でも本作に拘っている理由が判る気もする。聴き通してみて、良い意味で心地よい疲労感を感じる。
レザレクション
2000年、HALFORDの1stアルバムです。
FIGHT, TWOと迷走をしていたRob Halford。。。
そんなRobが、Roy Zとの会話の中で、
過去の自分がしてきた音楽(アルバム、Live)の「素晴らしいところ」を取り出して、アルバムを作ることを決心。
自らの名前を冠した新バンド・HALFORDを結成しました。
HALFORDのメンバーは、
Rob Halford (Vo), Parick Lachman (G), Mike Chlasciak (G), Ray Riendeau (B), Bobby Jarzombek (Dr) です。
ちなみに、このアルバムのプロデューサーは、Roy Zです。
JUDAS PRIESTの名曲"Painkiller"を思わせるハイトーンVoの、tr. 1
自己の過去を顧み、自分の本来あるべき姿を見出すような歌詞の、疾走チューン、tr. 2
Robが訴えるように叫ぶ、メタルバラード、tr. 5
Bruce Dickinson (IRON MAIDEN)がゲストVoで参加する共作曲、、tr. 6
ミドルテンポの佳曲、tr. 8,9、
アンセム風なtr. 11
。。。などなど、どこを切っても素晴らしい!、「崇高なMETAL」が飛び出してきます。
このアルバムは、JUDAS PRIESTの過去の名盤群にも引けを取らない、鋼鉄神盤です。
METAL GODが、METALであることにこだわった1枚。。。「全メタラー・必聴!!!」です。
「偉大なるMETAL GODの復活」という、HM/HR史の大事な1ページが、このアルバムにあります。
(参考)
日本盤は、ボーナストラック2曲「Sad Wings」「Hell's Last Survivor」収録。
リマスター盤(全16曲収録、曲順変更)もあります。
スレイヴ・トゥ・ザ・グラインド(紙ジャケSHM-CD)
1991年、SKID ROWの2ndアルバムです。
1st「Skid Row」の大ヒットから2年。。。よりワイルドに、豪快になって、リリースされたのが、このアルバムです。
前作は、ワイルドながらも、聴きやすいメロディを持っていましたが、
今回は、そういうのは控えめで。。。「ガッツリ暴れて、全米No.1獲得」です!
特に、感心させられるのが、「ココ!」というところに、ありったけのパワーを打ち込む「野生的な嗅覚」。
前作以上の嗅覚で、前作以上のパワーを発揮してくれます。
オープニングの(1)"Monkey Business"、SKID ROW・最強ソングともいえる(2)"Slave to the Grind"(← 試聴してみて!)
タイトでパワフルな(3)"The Threat",(5)"Psycho Love"、ハートに響くバラード(4)"Quicksand Jesus"
。。。あたりは、お見事!です。
ただ、個人的には、前半に比べて、後半が「ちょっと。。。」というのが、率直な感想です。
「☆-1」しようか?とも思いましたが、
前半部分の素晴らしさは、「他のバンド・CDでは、代用が効かない」「SKID ROWの真骨頂」だと思うので、「☆5」のままにしました。
(「☆-1」するには、モッタイナイです!)
「SKID ROWファン」は、必携!
「バッドボーイズ系HRバンドのファン」「当時のHRを好きな人」「リアルタイム世代」に、オススメです。
1st「Skid Row」 & 2nd「Slave to the Grind」は、セットで持つのが「一番いい!」と思います。
Screaming for Vengeance
当時のHardRockはIronMaidenをはじめとした新参のバンドが台頭してきておりHeavyMetalの言葉がにわかに囁かれるようになっていました。JudasPriest,Scorpions等の「中堅」といわれたバンドは彼らの出現に刺激されたかにように、この時期に非常に素晴らしい楽曲を残しました。
この「ScreamingForVengance」はそのひとつと言えるでしょう。コラボ等が氾濫し本来の、本流のHardRockが薄れてきた昨今ですが、「温故知新」まずは「これ」を耳にして、「これ」からHeavyMetalを語って欲しいものです。