世界の葬送
世界の葬儀の仕方について書いてある本。
といってしまえばそれだけなのですが。
これが意外におもしろい、というか、読ませるのです。
葬儀といえば火葬が当たり前、と思っていたのですが、世界ではむしろ少数派であることがわかります。それぞれの民族、宗教の違いにより、さまざまの葬儀が行われているのです。
それを淡々と紹介しています。
写真ではなくイラストを用いたことで、あまりグロでも生生しくもなく、読むことができます。
ほんの軽い気持ちで開いてみた本ですが、拾い物でした。
自分の死を考え始めた人にお勧めです。
エンバーマー
私も身内の死去、葬儀に何度も立ち会った。ひととおりの儀式は滞りなく行ったものの、本当の意味でのお別れ、そして生前の姿を最期に目に焼き付けて、しっかりとお別れの気持ちの整理ができていたかというと、正直自信がない。ひとそれぞれ考え方はあるだろうが、エンバーミングというビジネスを日本に持ち込んでいる実態を知るだけでも十分価値がある。