福島第一原発事故に学ぶ―放射線防護の基礎知識
放射能については沢山本がでているが、この本は漫画とQ&A形式でとても分かりやすい。さらに大事なことは著者の高田純博士が3.11以前から放射能について実地で調査研究した科学者である。『世界の放射線被曝調査』(講談社ブルーバックス)は9年も前に刊行されている。また最近巷に溢れている類書がどれも報じていない中国での原爆実験の放射能被曝を早くから報じている。一番信用できるという所以。
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
1999年の東海村臨海事故被曝患者と医療チームの壮絶・凄絶な83日間の記録。
被爆治療の限界。延命治療はどこまで必要なのか。被爆した大内さんが意識がある内に放った言葉「おれはモルモットじゃない」。被爆直後の様子から、意識を失った後、加速度的に悪化する皮膚の状態・内蔵の状態。
医療チームスタッフのインタビューから、延命治療の是非という重すぎる問題の前に懊悩する家族・スタッフ。致死量を大きく超える放射線を浴び、「医学的」に生存の見込みはほとんどない患者なのに延命治療をする意味は?変わり果てた大内さんの姿を前にして心が揺らぐ。
放射線という現代医学の知識を遥かに超えた悪魔を前にあがき苦しむ様には一抹の虚しさを感じつつ、家族とスタッフの気持ちに通底する、大内さんの奇跡の回復にかけた愛に息が詰まる思いで読了しました。本書のもとになったNHKスペシャルを観ていないので是非再放送を望みます。
防毒マスク
この商品は値段の割りに自分的には本格的だと思いました^^
ただ他の方がおっしゃられてる様に本格的なS10ガスマスクを想像してるなら購入を考えた方が良いと思います!
自分的には値段も値段だったので質などは覚悟してましたが
バラクラバとー緒に装着した際には「おおお!!SASっぽい!」と感動しました^^
マスクの目の部分がビニール製ですが、得意な方はホームセンター等でガラスの物なので補強すれば
マスクの強化ができ、より本格的に強化できると思います^^
お母さんのための放射線防護知識―チェルノブイリ事故20年間の調査でわかったこと (高田純の放射線防護学入門シリーズ)
福島原発の事故をめぐり日々様々な情報が入り乱れていますが、必要以上に恐怖心を煽る報道に辟易していたので、2007年に出版された本書は良い手引きとなりました。育児で忙しい母親に向けて書かれただけあって、素人にもわかりやすくコンパクトに、チェルノブイリやスリーマイル島の事故の追跡調査で判明した放射線の影響や、家庭で取り得る防護策がまとめられています。ここに書かれた内容がすべて事実なら(他の本と読み比べたわけではないので断定できませんが、ネットなどで調べた内容とは一致するようです)、読後、一定の安心感を得られると思います。根拠の薄い恐怖に「汚染」されてしまわないよう気をつけたいと思いました。