聖刻1092【神樹】[壱] (朝日ノベルズ)
ソノラマ文庫で第三部が完結してから9年。長かった。朝日ノベルズでの復刊でストーリーに修正が入っていて、あとがきにそのあたりのお断りも入っているのですが、正直、古すぎて昔のストーリーとの差異は憶えていません…。
中原編&東方編で神様パワーを手に入れてしまったフェン。
東方編で作者の心境の変化により黒い太陽からの毒電波を受信してしまい前世の人格を覚醒させて大暴走した挙句もとの鞘におさまったクリシュナ。
なんか知らんが偉くなったガルン・ストラ。彼だけはヒトのまま。
と、3人が主役なのですがそれぞれおバラバラの場所でスタートです。
フェンは中原アラクシャーで女王をやっているリムリアの元に里帰り中。ガルンは連合軍とともに東部域南部を抜け、東部を北進中。クリシュナとジュレは東部域西部で休養中。今回はちょっとだけ顔見せ程度。
ということで、今回は第四部登場キャラたちの紹介と、盛り上げるためにガルン達の連合軍の東部での合戦がメインです。神様フェンは蚊帳の外なので、人vs人でちゃんと戦っています。
これまでのシリーズを読んでいる上での若干贔屓目の評価で☆5つ。プロローグはこれまでの復習(ただしクリシュナ編除く?)がありますので、前シリーズが記憶の彼方でも、最後はクランド軍と和解したんだと思って読めばなんとかなるかと。その昔、前シリーズを読んだ人は懐かしい気分で読んでみるのも良いかと。
とにもかくにも、西方編でもこちらでもいいので、コンスタントに出して欲しいところです。