インシディアス
ギリシャのモダンメロデスバンド、ナイトレイジの2011年作
3rdあたりからぐっとメロディの魅力を上げ、質の高いモダン派メロデスを聴かせるこのバンド、
5作目となる本作もツインギターのリフと叙情フレーズが気持ち良い爽快なメロデスサウンド。
シンセに頼らずあくまで二本のギターの重ねで勝負しているのが正統派としての誇りを感じるし、
メロディに北欧的な泣きが加わってきているのも嬉しい。オールドスタイルとモダンな硬質感をミックスさせ
随所に激しい疾走感を盛り込みつつ、メロディックな聴き安さとのバランス感覚が見事な高品質作である。
十戒 [DVD]
ユダヤの民を救うという神の約束=旧約に対し、ユダヤの民以外も救うという新たな約束=新約の二つの約束を書いている聖書。その前半の旧約聖書の中の大きな事件が、このモーセと十戒なのでしょう。
このモーセが率いて脱出する一群を追いかけて来るエジプト軍。それを飲み込んだのは、二つに割れた海の壁でした。また、同じく旧約聖書の有名な話の一つにノアの箱舟の話がありますが、この時も最後は地球を覆う大洪水でした。
津波に襲われ何もかも破壊された今の私たち日本では、この海や水はその人間の力の及ばない領域として、聖書の記述が類推出来そうですし、その恐怖が分かります。
しかし、このユダヤ人以外も救うという新しい約束の前にあるのが、新約聖書の最後の「黙示録」です。その中で、アルマゲドンが来て、地上が一掃されるという。また津波のような水なのか、何か別の方法なのか私たち人間には分かりませんが、それはいつなのでしょう。聖書は興味以上に希望と恐怖の書物のようです。
十戒【字幕版】 [VHS]
これは、奥の深い映画だと思います。
何度も繰り返し見る映画ですね。
初めて見たときは、有名な海が割れるシーンや杖がヘビに変身したりする特撮にワクワクしたものですが、少し年を経て、キリスト教文化の知識や興味を持ち始めると又見たくなるんですね。旧約聖書の話は、いろんな方がたとえ話で引用することが多いですので、そういったものに触れるたびに又見てしまいます。
映画そのものは、語り草になるほどの特撮とチャールトン・ヘストンとユル・ブリンナーという名優を配しての大傑作です。
セシル・B・デミル監督の渾身の作品だと思います。
旧約聖書を知るきっかけになるやも知れません。
見逃せない映画であると同時に、DVDで揃えておきたい作品だと思います。