MOTHER1+2 (任天堂ゲーム攻略本)
任天堂の超名作「MOTHER」、「MOTHER2」を最後までじっくり楽しむにはこれがあれば十分です。ストーリーで悩んだり、アイテムが見つからないなどのことも全てサポートしてくれます。これを使ってゲームを楽しみましょう。
So B. It
わたしの家族にも、いわゆる『知的障害者』がおります。
このお話は、知的障害者を母に持つ少女の視点から書かれていますので、知的障害者との心のふれあいを、偏見無く書いてあると思いました。
関係者としては、心の琴線に触れる部分が多く、CDも合わせて買って何度も読み直しています。何度読んでも心に響きます。
表面的ではない心と心のふれあいに興味のある方におすすめします。
I Thought My Father Was God: And Other True Tales from Npr's National Story Project
この本は小川洋子さんが、「博士の本棚」という著作の中で紹介してくれたものである。小川さんが紹介してくれた鶏の話はこの本の最初に出てくる。たったの六行の記述でしかないがとぼけた話で意表をつく。編集者のPaul Austerのセンスを感じさせる冒頭の挨拶である。
ここに掲載された179編の物語は、作家・Paul Austerがラジオで呼びかけて一般の聴取者から募集したものになんの手も加えずに放送し、そして本にまとめたものである。内容は、普通の人が普通の日常生活を綴ったものであるが、事実は小説より奇なり、と思わせるもの、人の情けとそれを実行した勇気ある人々の話、(Christmas Morning, 1949、これには思わず快哉を叫びたかった)、子供の頃に黒人の子供が差別されるのを目の当たりにして何も出来なかった自分を悔やむ話(The New Girl)、帽子屋に帽子を買いに行ったお父さんが時間をかけてようやく見つけたお気に入りの帽子は???、と思わずにんまりする話(A Felt Fedora)、そして私の一番のお気に入りは、可愛がっていた甥を突然失ってぼんやりと過ごしていた日に出会ったある青年の慰めの言葉、「I am Lee.」には、世の中にこんな優しい人が居るのだろうかと驚き、人を慰めることを厭わないその気持ちと実行力に敬意を表したものである(Lee)。
このように、Paul Austerはこの本をまとめた経緯を述べる以外には表に出てこないし、(編集だけなので)存在感もはっきりしないのであるが、さすがに作家の意地を見せたかったのか、最後に読者をあっと言わせるような作品を持ってきている。これから読む人のために詳細は省くが、私はこの話が一番気に入ったわけではないものの、恐らく多くの人がラジオを聞いて、或いはこの本を読んで孤独から救われそして立ち直ったのではないかということが、この最後の物語から推測されたのである。小島慶子さんというラジオ・パーソナリティが随筆に、「(ラジオは)誰かの孤独を温めるかもしれない。行き場のない人が明日も生きてみようと思うかもしれない。」と書いているが、まさにそれに当てはまるような人生の中のひと時の物語であった。
そして私はこのPaul Austerのラジオを体験したくてこの本のCDを注文した。
マザー・グース1 (講談社文庫)
色々な翻訳がなされてきたマザーグースだが、やっぱり、谷川俊太郎訳が凄い。敢えて韻律を捨てる思い切りの良さや、日本語のリズム感が秀逸で、彼の訳を読んだ後では他の翻訳はちょっと読めない。
しかしどうせならば、文庫ではなくハードカバーで読んで欲しい、という気持ちもある。やっぱり、版元が違うからイラストも使えなかったのかな、と思うが、とても残念。その分、☆ひとつマイナスさせてもらった。
ちなみに、もう絶版になってしまっているようだが、谷川訳のCDもいい。本人朗読による『フェル先生』などは、もう最高。彼のマザーグースが日本の児童文学に与えた影響は、とても大きいだろう。とにかく、翻訳モノにはまれにみるほどの完成度で、オリジナルと言っていいほどに素晴らしい。子供にはぜひとも読ませたい。
マザー百科 (ワンダーライフスペシャル)
この本は攻略本として使うというよりも、マザーの世界を旅するためのガイドブックとして、とても良い出来です。町の名所などを写真を取り入れて、あたかも本当にゲームの世界の町が存在するかの様に、詳しく解説してあります。マザーの世界が好きな方にとっては、より一層リアルにマザーの世界を感じることができるかと思います!また、この本は様々な著名な方のマザーについてのコメントが多数載せてあり、それだけでも一見の価値はあります。まさにマザー百科という名に相応しく、様々な視点からマザーを楽しめます。