オリジナル・サウンドトラック ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ〜スペシャル・エディション
チャイナタウンなどの未公開シーンを復元した完全版のDVD化である。ロマンの香りをたたえたすばらしい映像、人物の掘り下げかたも見事だ。悲しくなるほど狂おしい映画だ。
悪ガキ時代のエピソードは、懐かしさを感じさせて憎らしいほど。
一つ残念なのは、ロバート・デ・ニーロがどう考えてもユダヤ系に見えないこと。名優には違いないが、こういうのをミス・キャストというのだろう。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版 [DVD]
一流のギャング映画であり、ミステリー映画であり、ノスタルジー映画である本作は、レオーネ監督の入魂の「遺作」だ。ユダヤ系ギャング達の友情と裏切りに彩られた一生を、少年時代、青年時代、壮年時代と時間を交錯して行き来しながら、ロマンたっぷりに描く3時間半、その時間経過にどっぷりと身を委ねることがレオーネ映画を見る醍醐味だ。デ・ニーロの演じる青年期と壮年期の哀愁に溢れた描写もいい(35年ぶりに逃避行から帰ったバス・ターミナルで、年老いた顔が窓に映るシーンに「イエスタデイ」が流れる場面は最高)が、少年期の友情を描くシーンはどれも甘美で秀逸だ。これがあるからこそ、「思い出さえも失う」という後年の裏切りと復讐の残酷さが胸に迫るのだ。「アマポーラ」が映画全体のテーマ曲になっているが、パンフルートを主体にしたモリコーネの音楽も極上。仲間を密告し、アヘン窟へ逃げ込んだデ・ニーロの回想から始まり、ラストはアヘンに酔って微笑むデ・ニーロのアップで終わる。この長い長い物語は結局アヘンの夢だったのか?という謎賭けで終焉を迎える。この複雑で知的なアプローチを台無しにして時系列で編集し、レオーネを失望させたというアメリカ公開版もちょっと見てみたい気がする。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ オリジナル・サウンドトラック(紙ジャケット仕様)
映画も良かったですが、勿論サントラも良いです。このサントラを聞く度に映画の世界へ戻れます。レオーネの独特の演出法とモリコーネの荘厳な音楽。見事なコラボレーションです。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ [DVD]
1930年代のアメリカ。禁酒法が施行され、ギャング全盛の時代。
ユダヤ系移民の少年ヌードルスは、知り合ったマックスと組み、
密輸・強盗・殺人まで手を染め 、ギャングとして成り上がっていきます。
禁酒法全盛時のアメリカで、移民の少年が犯罪に手を染めつつも成長し、
老いていった模様を描いた物語です。ロバート・デニーロの好演も光りますが、
古きよき時代のアメリカを一人のギャングの生涯を通じて描いたセルジオ・レオーネの脚本、
さらにエンニオ・モリコーネの哀愁漂う名音楽に惹きこまれます。
「ゴッドファーザー」など、マフィア映画が好きな方にはおすすめの作品です。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ [Blu-ray]
画質が悪いとのレビューが多かったので,少し不安でしたが、逆にこの画質の方がいいじゃん!!と思いました。DVDは見た事はなく、見たら見たで感想が変わってたかもしれませんし、めちゃくちゃ高画質ってわけでもありませんが、このちょっとボヤケてた方が、ノスタルジーな感じがして逆にこの映画には合っています!ボヤケてるっていう表現が俺には理解できないくらいでした。でも昔WOWOWで放映した時の休憩映像はよかったなぁ。