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On the Threshold of a Dream
ムーディー・ブルースが1969年にリリースした4作目。邦題は『夢幻』。かつてジミー・ペイジは「真にプログレッシヴなのはピンク・フロイド
とムーディー・ブルースだけだ・・・」と語ったと言われるが、その意図するところは個人的には判るような気がする。ジャズやクラシックの
要素を取り入れ昇華した多くのプログレバンドは往々に帰納法的な存在と謂えるが、突き詰めたときにピンク・フロイドやムーディー・ブルース
は演繹法的な存在だ。両者に共通する独自の恍惚感・浮遊感の基となるのはやはりブリティッシュ・ロックのもつ本質的な要素だろう。その
ポップさを極度に突き詰めた先にある非現実的な程の牧歌性と、叙情的な旋律を突き詰めた先にある電子楽器を駆使した立体的な音響構築、そし
てその両方を共存させる為の橋渡し的なコーラスの妙があるのも雰囲気的に似ている。そこで初めてプカプカ浮くような精神的な音楽になるの
だろう。プログレの概念は人によって違うだろうが、英国産だけじゃなく他の国のプログレも聴き漁れば漁るほど、最終的に返ってくる場所は
キング・クリムゾンの『レッド』までの作品全てだろう(フリップはプログレのレッテルを嫌っていた所が皮肉だが、、、)。だが、やはり
それは包括的なものであり帰納法的だ。だから真に前衛的な作品を創った場合それはあまり評価自体されないものなのかもしれない。そうゆう
意味ではこのバンドはその立ち位置にあまりにピッタリ当て嵌まる。。
さて、長くなりましたが(笑)、本作の内容はというと前作の『失われたコードを求めて』から挑戦し始めた電子楽器をフィーチャーした手法を
さらに格段に進化させていて素晴らしい完成度を誇っています。まず何より構成面が素晴らしく流れるように聴けるのが妙だ。
そしてソングライティングの面でジャスティン・ヘイワードに押されていたマイク・ピンダーとレイ・トーマスの才能がここで一気に開花し
弾けた感があるんですねぇ(特にピンダー)。それはレイ・トーマスの手による[3]の「Dear Diary」や[8]の「Lazy Day」で魅せるアダルト且つ
ミステリアスな展開と、奇妙な恍惚感。それを支える独自のフルート演奏を聴けば判るだろう。ピンダーの方は言うまでもなくアルバムラストを
飾る3曲の流れがあまりに完成されている所から窺えます。
だが個人的に本作最大のハイライトは「Never Comes the Day」だ。何だろう...思うにヘイワードの呟くような歌声から始まり漸次的に音量が
上がっていく中、たゆやかに響くピンダーのメロトロン、トーマスのハーモニカ、そしてコーラスの美しさと比率が完璧すぎるんだな。。
ムーディー・ブルースで一番好きな楽曲を選ぶなら僕はこれだ。なんかこう涙が出てくんのよネ。。
最後にもう一つ、ムーディー・ブルースといえばジャケットデザインも特徴的なものが多いが、このジャケは中身と見事にリンクしていると思い
ますね。相容れない不思議なモヤモヤ感が何かしっくりリンクしている。興味ある方は是非ご一聴を。
Seventh Sojourn (Hybr)
この「セブンスソジャーン」は、「童夢」と並ぶムーディーズの傑作のひとつです。プログレヴィンテージ系ばやりの中でムーディーズだけそのテクニカルな面から過小評価されている今日、大々的に再評価を日本でしてもよいと思います。60年代後半から70年代前半、ジミー・ペイジがその最小オーケストレーションに触れ、同時にデュアン・オールマンがコンサートを見てあのキーボード(メロトロン)何?と驚き、初来日時のPFMにいたっては、G・Gと並びムーディーズの控えめなメロトロンの使い方に影響を受けたと述べました。その中でムーディーズ、表の顔で「サテンの夜」などのメロディアスな佳作をつくるジャスティン・ヘイワードが注目を集めますが、裏の顔、「メランコリーマン」など、どこか陰鬱な佳作をつくるメロトロン奏者(キーボード)のマイク・ピンダーの存在が最重要です。今から33年前、74年1月初来日の武道館コンサートのとき、当時の記事では演奏、音の悪さから散々たたかれたものですが、それを救った唯一第一級ミュージシャンだといわれたのがM・ピンダーです。「メランコリーマン」のプログレロックンロール(ブルース的)解釈で感動的だったと書かれたものが思い出されますが、僕は、それを目の当たりにしてM・ピンダーなきムーディーズはありえないと感じたものです。このアルバムは、そのM・ピンダーの陰な佳曲「ロストワールド・・・」から始まり当時ヒットしたジョン・ロッジの名曲「僕等はロックンロールバンドにすぎないのだから・・・」に終わります。その前には、M・ピンダーの陰鬱な名曲「ホエンユーアーフリーマン・・・アゲン」があり、独特のメロトロン奏法が聴けます。また、J・ヘイワードの曲「虚飾の世界」では、ピンダーメロトロン前面展開です。ムーディーズには、その他のプレグレバンドが持つきらびやかな音像やテクニカルな演奏は微塵もありませんが、楽曲のすばらしさと5人が四つに組んだとき、アンサンブルグループとしての完成された姿がありました。その到達点が、71年「童夢」とこの72年「セブンス・ソジャーン」のアルバムです。M・ピンダーは、ムーディーズの「オクターブ」参加後、脱退、味わい深い2枚ソロを残し一線を退きます。その後ムーディーズは、J・ヘイワード、J・ロッジ中心のバンドとなりますが、この「セヴンスソジャーン」当時持っていたどこか陰でムーディーズの屋台骨を感じさせる音圧が、全くなくなります。やはりそれを持っていたのは、M・ピンダーでした。SACDですが、ノーマルCDプレイヤーで聴けます。他のムーディーズSACDのように2枚組みではありませんが、ボーナスの楽曲、J・ヘイワードの美しい曲や、「ロストワールド」等のインストなど満足できる決定版的リイシューではないかと思います。重ねて述べますが、これを機会に是非ムーディーズの再評価を。
inner ocean
まさにTime bomb!です。爆弾が爆発したかのように、イキオイがあって、すごくかっこいい。そんな歌たちの後に聴く「Wax and wane」や「Kiss in the moonlight」は儚く、美しく、響きます。最後の「NEW DREAM」が私はとても好きなのですが、ライブの思い出なんかもあって、イントロだけでじーんとしてしまう。けして悲しい歌ではないけど、だけど、どこか泣きたい気持ちにさせる優しい切なさ、といった感じです。前作の差し替え演奏とは、やっぱり感じが違います。でも、血が通っている、という生命力のようなものが溢れています。だから私は、とても好きです。
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