ウーメン・イン・ロック [DVD]
ニナ・ハーゲン、スリッツ、スージー&バンシーズ、ガールスクール、マニアD.、ザザの
6バンドの演奏とメンバーによるコメントが収録されている。
ニナ・ハーゲンは「ジギー・スターダスト」他1曲。
スリッツは、エスニックな3曲のライブ映像で、ドラムはポップ・グループのブルース・スミスのようだ。
これは、彼らの輸入盤DVDにも収録されていた。
スージー&バンシーズは3rd.アルバムの頃らしきライブ映像が3曲。
「ジグソウ・フィーリング」はエキサイティングなトラックだ。
このバンドはプロモーション・ビデオが良いのでDVD化を望む。
そして問題のマニアD.は、アヴァンギャルドな(と言うより変な?)ライブ映像が2曲。
マニアD.はマラリアの前身バンドであり、グドルン・グートとベティーナ・コスターが所属していた。
ノイエ・ドイチェ・ヴェレのファンにとって非常に貴重な映像である。
TOKYO SLITS (トーキョースリッツ)
グラビアアイドルの写真集でも、アート本でもない。
その裂け目(スリッツ)に存在しているような不思議な写真集。
一人の“グラビアアイドル”が一人の“女の子”として呼吸している瞬間が沢山垣間見れます。
全体的に荒っぽい印象は受けるけど、写真集の最後のページをめくったときの清涼感が良かった。
どちらかと言うと、写真集に参加しているアイドルと同年代の女の子が見て喜ぶような感じです。
個人のファンが期待して買うと、裏切られると思います。
参考までに、同シリーズの前作をのせておきます。
Life as a Golden Half
LIFE AT SLITS ライフ・アット・スリッツ (P‐Vine BOOKS)
よくぞ、この膨大な証言集を編集してくれました。
心からリスペクト。
ガチに面白い、 まさに歴史回顧系ノンフィクション。
「あの時代はもう二度と来ない…。」
「じゃあ、これから何しよっか?」
そんなところまで、考えたくなる名著です。
Cut (Dlx)
確か彼女らもクラッシュなんからとレゲエを聴いてた連中に入ってましたよね?
主に聴かせてたのはドン・レッツでしたっけ?
その影響かは知りませんがレゲエっぽいものも含まれてます。
スリッツは最初パンクってイメージがあったんですが、本作は完全にNEW WAVEです。
A面1、2曲目が躍動感溢れてて好きです。
コーラスが際立っててリズミカルです。
個人的に音圧が物足りない気がするんですが、完成度はかなり高いと思います。
Cut
まずメンバー(♀)全員がトップレスというジャケットが二十年
以上を経た今でもこちらの度肝を抜く。それも、エロなんてものと
は、大凡縁遠い非常にナマな感じが新鮮だ。
しかし、それ以上に新鮮なのが、この音盤から出てくる音。この
バンドと比較されることが多く、また交流も少なからずあったレイ
ンコーツのライナーで「スリッツとレインコーツは永遠だ」という
文章を目にした記憶があるが、こうやって実際に音に触れると、そ
の意見がいかに当を得た物であるかがわかる。
音を通じて何かを表現したいという初期衝動がこれだけ粉飾なし
にしかも非常に完成度の高いものとして音盤に残っているというの
は、本当にまれではないだろうか?ポスト・パンクのバンドには何
かと暗いイメージがつきまといがちだが、スリッツと初期レインコ
ーツには、そのようなネガティブさとは無縁だ。本当に自由奔放でや
りたいことをやりたいようにやっている。でも決して自慰行為に終わ
っていない。
計算が働いていない完璧な方程式というか、無意識のパワーという
か、一見ハチャメチャに思えるその音が、実は非常に洗練されている
というこの矛盾は、一体なんだろう?自分が思ったままを音に出すこ
との気持ちよさを、そのまま他者と共有させる術をかいま見させてく
れる希有な名盤。バンドをやっている人は、このパワーの放出のノウ
ハウをぜひ参考にすべき。