屋上のあるアパート (講談社文庫)
普通のお話。
だと、小説を読み続けている理由なんてないですから、やっぱり、普通じゃないお話。
内容は「ありきたり」という表現がぴったり。
でも、最後まで不満なく読んでしまう。
ちょっと映画化してみたら化けるかも。と期待せずにはいられない。
でも、こういう良質な小説を映像化するのは難しいですね。
特に、心理描写を感じさせることなく、読者に共感をさせていくのはさすがです。
それにしても、この屋上のあるアパート。どこにあるんでしょう。心の中ですかね。
アタゴオルは猫の森 DVD
原作が好きな人間には微妙。映像は美しいのかもしれないが。
キャストの声もイマイチ。
しかし結局は表題につきる。
素敵な食材(原作)に下手くそな料理人の自己顕示欲をぶちまけて台無しに
した作品。本当に残念。石井と監督は心から反省してほしい。
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なんか今巻で、ついに”戦国武将が、よく来るキャバクラ”のレイナさんが、一皮むけて…。
なんか一々喋るだけで、楽しい(笑)。
当然、次巻も購入します。
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三話のオムニバスになっているのですが、お気に入りは石川梨華主演の『はいからさんが通る』です。
彼女の演技力には前から注目していましたが、見事に主人公の花村紅緒を演じきっていました。大正ロマン溢れる作品であり、時代風景にマッチした梨華ちゃんがいとおしく想えました。
余談ですが、後藤真紀主演の『伊豆の踊り子』で、保田圭が叩かれるシーンで笑ってしまったのは私だけでしょうか?
もしもお月さまがさくらのようなももいろで
俳優の内田朝陽さんが幼少時に書いた詩や作文がいろいろ紹介されている本です。彼の詩は色彩豊かで楽しい想像がいっぱいにふくらんだ子供らしい可愛らしさがあり、それでいて鋭い観察眼でとらえた自然の一瞬の姿を見事に文字に表していて、ただただ感嘆するばかりです。
作文は彼の子ども時代の辛かった思い出が綴られています。小児心身症で狂おしいほど母を求めた幼児期、いじめに遭ってどうしても学校へ行くことが出来ず、放課後の誰もいない校舎にたたずんだこと。ストレスから過食症、家庭内暴力、不登校・・・と母を泣かせた日々。そんな自分をだまって見守り続けてくれた父の大きな愛。小学校の校長室で一人ぼっちの卒業式を開いてくれた人たちの愛情に涙が止まらなかったこと。
今をときめく若手人気俳優が自分の辛い過去を、子供の頃に自分が書いた作文を披露する形で告白しました。彼は弱い人間ではありません。勇気を出して彼が今私たちに伝えようとしてくれているものは何かを考えてみたくなりました。
たくさんの愛に包まれていることを知り、「僕、強くなる!」そう誓った少年が、今映画やドラマでキラキラ輝きを放っています。この辛い経験が彼の優しさと強さの原点になったに違いありません。文部大臣賞をはじめ数々の賞を受賞した文章力・表現力で、大人から子供までだれもが読めて感動する本です。いじめに苦しむ人、孤独に耐えている人、自分を見つめなおしたい人、子供の読み聞かせに・・・この本をぜひ手にとって読んでみて欲しいです。