相棒DS (初回生産:「名セリフステッカー」同梱)
ゲームとしては、序盤でシステムや進め方を説明してくれ、バッドエンド等もない一本道の超・親切設計で、まったくの初心者でも、まず確実にクリアできます(一応、説明書には目を通しておくとよいでしょう)。ただ、ということはすなわち、普段からゲームをやり込んでいる方からすると「簡単すぎて、歯ごたえがないな」、ということになるわけで。これを“ゲーム”だと思うと、腹が立つ人も中にはいるでしょうが、まぁ、そのあたりは割り切って、この“DSで見る『相棒』”につきあってあげるべきなのかもしれないですね。
そうです。これは、DSの中で展開される『相棒』特別編、みたいなもんなんです。
もしかするとこれが見納めかもしれない“右京さんと薫ちゃん”の名コンビに、おなじみの顔ぶれもほぼ総登場。『クウガ』の一条刑事、『セイザーX』のシャーク隊長、『ぬかるみの女』の坂井総支配人ら、ゲスト陣もにぎやかな顔ぶれの(プロローグを入れると)4つのエピソードは、見ごたえ/読みごたえありまくり。そのシナリオの完成度の高さは、往年の名作実写ゲーム『街』(SS・PS・PSP)のシリアス系のそれを思い出させるもので、個人的には、どこかとぼけた始まりからは予想もつかなかったラストを迎える第3話「遺志」に、心が震えました。
一気に進めるよりは、毎日少しずつ進めて行く方がいいのかもしれません。続きを始める前には《トリオ・ザ・捜一》が活躍する“あらすじ”のチェックもお忘れなく。
“おまけモード”―メインであるドラマモードをクリアすると、コンテンツが2つ追加されます―では、なんといっても“暇課長”のミニゲームが楽しい。
なお、「名セリフステッカー」は、それほどのものではないので(あればうれしいけどね)、『相棒DS(同梱特典無し)』の方をご購入されてもまったく問題ないと思います。
YUTAKA MIZUTANI LIVE TIME CAPSULE ~ YUTAKA MIZUTANI CONCERT TIMECAPSULE TOUR 2009 ~ [DVD]
7/4の大阪と福岡のコンサート行きました。大阪では、最前列の中央でした。感激で胸がいっぱいになりました。後日の地元の福岡でのコンサートは、最後尾でしたが、また違った感覚で充分楽しめました。23年前には、子供たちも小さくてコンサートには行けなかったのですが、水谷さんと一緒に年齢を重ねてきて〜行ったコンサートは、また、ひとしおでとっても良かったです。テレビで見るそのままの変わらない水谷さんにますますのめりこんでしまいました。
「コンサートまたするよ」の神の声を信じて期待して待っています。
その間は、このコンサートでのDVDで楽しむことにします。豊さ〜ん明るいその笑顔が大好きで〜す。
カリフォルニアコネクションがザ・ベストテンにランクインした時の豊さんを今でも 鮮明に覚えています!照れ屋さんで 一言もコメント出来ず……紅白初出場は きっと 一緒に緊張してしまうと思います(^^)今年の締めくくりを豊さんで…そして 来年も豊さんのライブと…とても楽しみにしています!豊さん 最高〜!!
『相棒』10周年メモリアルBOOK 杉下右京10years (ぴあMOOK)
2000年6月3日、テレビ朝日系土曜ワイド劇場に登場したひとりの男。常にスーツとサスペンダー、胸にはポケットチーフの英国紳士然とした衣装を身にまとい、紅茶をこよなく愛し、頭脳明晰であるがキレすぎるがゆえに警察組織から『特命係』と名ばかりの閑職へと配属されるも常に事件解明に活躍する異色の刑事・杉下右京!
本書は、今や国民的ドラマに成長した『相棒』シリーズの主人公・杉下右京の10年間の軌跡をまとめたメモリアルブックである。
長年、杉下右京を演じる水谷豊氏のインタビューにおいて開始当初は、まだ現在のように杉下右京のキャラクターが定まっておらず、当初はまず、他人に嫌われる属性を持ったキャラクターとして脚本家の輿水氏が設定した人物像にそれを演じる水谷氏が手探りの状態からアレンジして徐々に現在の杉下右京へと確立してきた事がよくわかった(杉下右京の口癖でもある“はいィ〜”や今や『相棒』の基本的スタイルとなる長回し撮影の挿話も興味深い)。
また、『相棒』シリーズの生みの親であり、現在もシリーズの根幹を支えるゼネラルプロデューサー・松本基弘、監督・和泉聖治、脚本家・輿水泰弘、三氏によるドラマ誕生から現在に至るまでの10年の足跡を振り返る座談会は面白く、企画段階のタイトルが“相棒”ではなく“黄金刑事”であった事や“杉下右京”の名前の由来が名作ホームドラマ『パパと呼ばないで』〈1972〜73〉で主演の石立鉄男の役名が“安武右京”であり、ドラマの中で「右京さん」と呼ばれていた響きが良かった事から命名した(輿水・談)挿話は興味深い。
他にも物語の根幹を担う重要挿話の舞台裏や製作秘話の事細かな内容の豊富さや密度の濃さに大いに堪能した。
最後に三氏の座談会のなかで当初から『相棒』シリーズを牽引してきた功労者である脚本家の一人・砂本量氏(2005・12・21逝去、享年47歳)の話題は印象的でした。現在では『相棒』の準レギュラーとして活躍する陣川公平(演:原田龍二)の生みの親であり(season3『第3の男』)、遺作となった『相棒』史上に残るサイコ的傑作(season4『密やかな連続殺人』『悪魔の囁き』)、個人的にはお気に入りの衝撃的なラストが印象に残る(season2『殺してくれとアイツは言った』)など未見の方はぜひ見てほしい。
追伸…他のレビューの記載にもありますが付録がちょっと…。