〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
これまで何十冊も「元気が出る」系の本を読みましたが、ほとんどが根拠のない精神諭の押し付けに過ぎませんでした。しかしこの本は学術的バックグラウンドを元に、論理的、実践的かつ包括的で、非常に内容が濃く、巷の自己啓発本とは一線を画しています。私はこれですっかり元気になりました。
原書が米国で出版されたのは20年以上も前ですが、当時200万部のベストセラーになっただけあって、内容も古さを感じさせません。買ってきた日から取り組めて、気分改善だけでなく周囲の問題解決にも役立つ優れもの。うつの予防法、心の成長を語る部分は本書のクライマックスですが、歯切れよく鋭い示唆に満ちており圧巻です。
サブタイトルに抑うつ克服法と書いてありますが、もっと幅広く人生における悩み全般に適用できる、他に類を見ない良書だと思います。一般書コーナーに置いてほしいくらいです。
自分でできる認知行動療法 うつと不安の克服法
12週間で、自分の否定的な考え方や過剰な不安を柔軟な考え方に変えていくトレーニング。1周ごとに新しい課題が設定されており、それをこなすことにより自然と柔軟な考え方が身に付くようにできている。認知行動療法の歴史や論理的説明は省かれており、実用的な面に焦点があてられている。また、7週以降は上級編として、反すう思考をやめる、快い気分になるための活動をする、回避行動を別の行動に変える、不安になれる、等、通常の認知療法のコラムでは扱わない行動に焦点をあてた課題が出されており、この点は類書に比べて良くできている。また、1周ごとに簡単な「うつ・不安度」の測定を行い、自分の状態把握を行うようになっており、症状が改善されているかどうか把握することができるようになっている。うつが非常に軽い状態であれば、この本のプログラムをしっかり実施することによりかなりうつ状態が改善されるであろう。
心の傷を癒すカウンセリング366日 (講談社プラスアルファ文庫)
以前、自傷行為を繰り返し、死に損なって入院、自暴自棄になっていたわたしに、主治医がそっとわたしてくれたのがこの本です。
最初はひとつひとつの言葉を読むだけで涙がこぼれて、まともに読むこともできませんでしたが、毎日1ページずつ、言葉をかみしめながら
読んでいきました。
自分を大切にすること、自分を好きになっていいんだということ、あたりまえなのに出来なかったことが、すーっと心にしみていきました。
この本に出会えなければ、今の自分はなかったかもしれない、そのくらい大きな意味のある本です。
ACの人だけではなく、自分に自信がもてず不安を抱えている人は、ぜひ読んでみてほしいと思います。
プロカウンセラーの聞く技術
読後、カウンセラーみたいな特殊な職業の人にしか役に立たない技術だよな〜
と思った。
でも改めて考えると特殊な職業でなくても相手が真剣に聞いて欲しいことがある時は、
このようにひたすら聞き役に徹することが大切なのかもしれない。
私だけかもしれないが、このほどひたすら聞き役に徹したことがなかったから、
最初は自分の日常生活に当てはめることができるのかさえ、ピンとこなかった・・・
この本では、どういう心構えでいれば自分の考えや話を挟まずに、
聞き役に徹することができるのかが書かれています。
今後の人付き合いに活かしていきたい技術です。
勉強になりました。