SWITCH 25周年特別編集号 特集:井上雄彦
Switch,25年を記念した一冊. 主に,井上雄彦先生の,最後のマンガ展,仙台最終重版を特集. 最終となる仙台会場を歩いての,井上先生の感想が読めます. そして,最後のマンガ展,上野,熊本,大阪,仙台,それぞれの展示ポスターを収録. 仙台版の展示ポスターは,折りたたみ形式になっており,横長で,海を背景にした,少年の武蔵の迫力が圧巻な作品!! 最後のマンガ展と平行し,仙台で開催された,バガボンドのアシスタント体験が出来る,ワークショップの記録も掲載. 小中学生が描いた,十人十色のバガボンドの完成原稿が,感想文と共に見れます. 更に,仙台会場入口に井上先生が描いた,巨大壁画のメイキング映像を,本誌連動として,完全無料で“Switch App(スイッチアプリ)"にて公開!! 巨大壁画の制作過程を追った“THE MAKING OF 井上雄彦 最後のマンガ展 最終重版"が,iPhoneとiPadで観れます. バガボンドファンは,是非,鑑賞してみて下さい!! 仙台最終重版に行った方も,行けなかった方も,この一冊は必見です!!
雷桜 スタンダード・エディション [DVD]
蒼井優が今までに演じてきた役柄には、主役から脇役に至るまで、不思議と忘れられないキャラクターが多くて、当然の結果として、私は蒼井優という女優のファンになったわけです(個人的に好きなキャラクターを無理やり3人挙げるならば …『フラガール』の紀美子、『百万円と苦虫女』の鈴子、『花とアリス』のアリス かな)。
この映画で彼女の演じた“雷(=遊)”も、彼女らしく、個性的でエキセントリックな役柄ですが、純粋で、自由な、まるで風のようなキャラクターは、まさしく彼女にぴったりの役柄で、最高に魅力的です。
彼女が演じてきた多くのキャラは、もちろん恋愛もしていましたが、決してそれが全てではなかった。他にも悩みや楽しみのある女の子の人生そのものを、可愛らしく等身大に演じきることが、彼女は多かったと思うのです。
だから、雷のように、恋愛に全てを殉じるような、そんな女性を演じるのは、彼女にとってすごく珍しいことで、そんな純愛映画の蒼井優を、私は見たかったのかも知れません。
映画の内容を簡単に言えば…
決して結ばれることの叶わない二人が、短い間にせよ深く愛し合い、別れていくという、純愛ストーリーです。題名にあるとおり、桜の花びらのように、はかなくも散ってしまう二人の恋なのですが、あたかも桜の樹が深く根を張るように、二人の愛は決して死ぬことはなく生き続けるのです。
とにかく切なくて、美しいお話なわけです。とりわけ、蒼井優と岡田将生の二人のシーンで、美しいシーンの多かったのが、印象に残りました。
69 sixty nine プレミアムセット [DVD]
今考えると馬鹿としか言いようのない勢い.
根拠のない自信.
あらゆるものが輝いて見え,何もかもが面白かった.
そんな誰もが戻りたいけど戻れない高校時代.
これは高校生が馬鹿騒ぎをするお話.
そんな物語を,妻夫木聡×安藤政信がするんだから面白くないわけがない.
お笑いのセンスはちょっと古典的かもしれないけど,映画館では爆笑の連続で,時間が経つのを忘れました.
もう一度DVDで盛り上がりたいなー.
新・仁義なき戦い。 [DVD]
「本家」深作欣二シリーズのテーマ曲をアレンジしたかの曲も既にそんな来歴抜きに独立した曲として聴ける、布袋寅泰の音こそめっちゃタマらん!70年代初頭ボロ長屋を取り立てるヤミ金ヤクザ、ボロ事務所で親分の遺骨を茶碗酒で飲み込んだり(豊悦)焼肉と「固いメシ」でパーーティして酸欠になり損なったり(佐藤浩市)の現今ヤクザ、産廃を巡るヤクザの利権争い、タカるデカ(佐川満男)や「地下銀行」性を詰るヤクザ(小沢仁志)に牛刀で抗す場末焼肉屋や巨大ディスコや朝鮮語飛びかう高級クラブを営む在日コリアン(布袋)の日常、シカメ面で組長就任タナボタを喜ぶ親分(岸部一徳)等々、阪本順治の描くディティール全てがめっちゃタマらん!本作では出所し足を洗うヤクザ役だったのに、後の実生活で酒場で人を殴り逮捕された大和武士の迫力もまた凄い!〜「Vシネはつまらん、昨今のヤクザ映画はつまらん」とお嘆きの諸兄に薦めたい1作!本作の音とディティールこそ愛しい「ヤミツキ」化必至な「ヤクザ映画」の超・1級な「最終兵器」!〜既に10回以上観ちまったぜいっ!(笑)
A BIRD
CDTVのオープニングテーマ「A BIRD」に反応し、ずっと気になっていました。
CDを聞いて、日本の音楽業界が爛熟期にあった90年代後半の空気感を思い出しました。
(その頃、個人的にマイケル・フランクスなども聞いていたのですが)
sensitiveで優しい声、転調が多く使われている曲も好みです。
全体的に、尖った所が全く無いアール・ヌーボーな印象。
きちんと音楽を学んできている人だし、今までの裏方での実績も何気に凄いのでしょうが、
こういう人がまだ出てくる余地があったのだなと嬉しい気持ちになりました。
今の時代の無味乾燥な空気に毒されないで、ずっとこんな感じで古い喫茶店のような、
情緒のある真摯で穏やかな音楽をやっていってほしいと思います。