ルパン三世 キャラクターテーマコレクション
「1)銭形マーチ」は、2002年発表のOVA「生きていた魔術師」のシークレット・エンディングでも使用されたテイク。ティンパニが多用され、迫力満点のアレンジになっています。
「2)トルネード」は、楽曲解説では「テックスメックス(Tex-Mex)」と称された、ギターを使用したラテンぽい仕上がり。ダンディズムが強調される近年の次元にピッタリのアレンジではないでしょうか。
「3)斬鉄剣」は21世紀のTVスペシャルにおいて、五エ門が活躍するシーンでしばしば使用されています。鼓を用いた原曲と違い、ストリングスとエレキギターが印象的。
「4)Cat walk」はつかみどころのない印象。「ラヴ・スコール」が不二子のテーマ曲ではなかったのでしょうか?
「5)THEME FROM LUPIN 3’97」は男性&女性のダバダバスキャットが入ったアレンジです。
次元・五エ門・とっつあんいずれかのファンでない限りは、たった5曲しか入っていないため割高感が強く感じられます。
きな子~見習い警察犬の物語~ [DVD]
この映画については、個人的には映画の1シーンの「きな子のまわりをチョウが飛んでいる」というほのぼのとした光景が、この映画のすべてをあらわしていると思っています。同じ犬の映画では「南極物語」や「ハチ公物語」などがありますが、やはり「死んでしまう」犬の映画はいくら最後が感動的でも心の底から感動できないものがあります。その点、この映画はきな子が死ぬわけではないので、ほのぼのとした感じで見られるのではないかと思います。私も犬を今まで3匹飼っていましたが、やはり死に立ち会うのはすごく悲しいものです。今もきな子は「新米警察犬」としてがんばっているようですし、「努力を続ければいつかきっと報われる」と思ってこの映画を見れば、安心して感動できる映画ではないかと思います。子供からお年寄りの方まで犬好きの人には必見の映画だと思います。
ゴーマニズム宣言SPECIAL 国防論
作品を読み進むうちに日本の自衛隊員らのより人間的な姿が浮かびあがってきた。
これは数ある自衛隊本、ましてや先の震災等の特集本などでは決して語られる事が無かった人間自衛隊員の姿である。
この姿は先の旧日本軍の有り様にもそのまま繋がっている。
小林氏の作品の中には人間自らが決意し立ち上がってこそその役務を全うする事が出来るという信念があるのだろう。
これはある意味で憲法九条の存在や先の天皇論で述べられた象徴天皇としての存在等、枠組みから何かが始まるといった発想そのものがあるべき意義を支えているのでは無い事を強烈に訴えかけている。
これは巷にあふれる「そもそも論」や「べき論」では弱者救済の左翼的思想にほとんど抗し得ない事実を示唆している。
1ポンドの福音 DVD-BOX
本編は皆さんご存知の通り。 で特典映像の福音サタデー!初日ズムサタ番宣はかなりはしょってます(笑)で、お天気?時刻?左上の文字が白く消してあるのが気に入らない。(福音サタデーは大丈夫)メイキングは山涼と話す亀梨さん他必見です。
それでも、日本人は「戦争」を選んだ
高校生を相手に、大学教授が授業をすると言うことは素晴らしいことだと思う。
高校の授業は概して教科書に囚われてしまいがちで、十分に合理的な説明がなされず、
それ故高い関心を持つ生徒にとっては欲求不満の残るものとなってしまうからだ。
だから、加藤先生が栄光学園に出向いて最新の研究に基づき講義を行ったと言うこと自体、価値あることだと思う。
内容としても、前半は迫力のあるものだった。
日本が置かれた政治経済的な状況を眺めた上で、政策担当者や知識人、当時の人々の思考をトレスしていくという手法は
「なぜこうなったのか」を実に明快に説明できているし、地政学的な視点は教科書に全く欠如しているものだと思うので、
その点も新鮮である。
しかし残念ながら、日中戦争期以降については精彩を欠いていたように思う。
他のレビュアーの方も書かれているように、マクロな経済的視野が少なくなってきていることも一因だろうが、
「各政策担当者がなにを考えていたのか」ということは述べられていても、「なぜそのような思考に向かったのか」
たとえば陸海軍と対立であるとか当時の官僚制とか、そういった構造の分析が少ないことも理由に挙げられるだろう。
胡適と日本の政策担当者を比較する時に、彼らのおかれていた状況を比較しなければ現代への意義ある洞察は得られない。
ともあれ、総体としては非常に面白い本だった。自分も高校生の時にこの様な授業が受けられればよかったのに、と切に思う。