ゲゲゲの女房
私の世代なら誰でもが口ずさむ事のできる、ゲゲゲの鬼太郎のテーマソング。子供のころ当然お化けというだけではさも恐ろしく感じていましたが、この歌で、お化けは夜、墓場で運動会をして楽しみ、お化けは死なないという下りを聞いてうたうにつれ、お化けもそんなに悪くないかなという気がしたものでした。
水木氏の奥様が書かれているこの小説では、極めて淡々と出来事が時系列的に丁寧に綴られていますが不思議な好感と読後の心の落ち着きをえられるのです。
それは、彼女の筆力のみによるところでなく、彼女の人間にたいする姿勢の美しさ故ではないかと思います。
現代でこそ、夫の亭主関白的な態度や、姑姑の事は、たいていの女性に否定的に感じられるように描かれている。しかし、彼女は、夫のマイペース(おむつ代がやっとというときに、プラモデルを買ってしまう夫とそんな事もあるかと受け流す器量)、姑の注文(全ては息子のために嫁にあれこれと注文する)もさもありなんと受け止めてできる事を慎ましくやろうとする。
(この辺りは、実際、配偶者の家族とどう接するかという事へのヒントともなり得ると思います)
それよりも、左腕が無くとも、極貧の生活が続こうとも、自分の道を貫こうとする夫のひたむきな努力にいつも感銘し、応援しようとしている姿は平凡なようで実際際立って美しい。
天才漫画作家を支えた妻の自叙伝というよりも、むしろ夫、家族への穏やかな愛情の結晶を文に表したものと感じられ、それゆえに、読み手の心は多いに暖まり、穏やかな心地となる。
この世界に生まれたわけ(初回生産限定盤)(DVD付)
すっと頭に入る曲だなと感じました。
「あなたとなら僕がこの世界に生まれたわけを分かち合える」という歌詞が
未来に向けた前向きでファンモン流の新たな恋愛のソングだなと思いました。
PVも松下奈緒さんと曲がマッチしていてとても大好きです。
1曲入りシングルは直球勝負という感じで値段も安く聴きやすい1曲だと思いました。
Concert Tour Scene#25 [Blu-ray]
私はこのツアーの大阪公演に行きました。ツアー最終日ということもあり曲目も多少変えているとは思いますが
もともと単調なサウンドのコンサートだけに、MC部分とかオフショットを本編の中に組み入れもう少しメリハリを
つけた編集にした方が良かったのでは。ファンとしてはMC部分が相当カットされていたのが残念です。
わたしのかけらたち (DVD付)
たった6曲だけど全曲良いです。
一曲一曲が個性を持っていて、、歌詞も素敵で歌唱力も素晴らしいです。
トイレの神様は歌詞が賛否両論ある曲ですが、紅白出演後、批判が凄くなりましたね・・・。
これを批判している大人たちが、とても大人気なくて哀れな気がする。
むしろ小学生とか中学生の子が聴いた方が泣ける曲なのでは。
自分自身は大阪の亡くなった叔父の事と重なり、涙が止まらなくてどうしようもなくなってしまう曲です。
そしてトイレの神様で売れたからって、一発屋ではないと思っています。
それはこのアルバムのその他の曲がすべて素晴らしい出来なのを聴けばわかります。
このアルバムは5年後10年後など、後になって評価されるべき名アルバム、そして名曲たちだと思っています。
だから「わたしのかけらたち」というアルバムタイトルなんですね。
彼女のこれからの未来を祈ってこのレビューを書きました。
素敵なアルバムをありがとうございます。
自分の中ではYUIに次いで日本にも洋楽に負けない、いい女性アーティストがいるんだなあと感じさせてくれたアルバム、そしてアーティストです。