シリアルエクスペリメンツレイン公式ガイド (電撃攻略王)
1998年のTVアニメも、ゲーム本編も「自分には難しすぎた感」のあるlainですが、ゲームのクリア自体、本書が無いとかなり難しいです。
ゲーム自体はとても「ゲーム性がある」というものではなく、別次元な気もしますが、とにかく「クリア」条件はあるので、本書が重要だと思います。
クリアしてもよくわからなかった自分ですが…
serial experiments lain Blu-ray BOX|RESTORE (初回限定生産)
若いころ大好きな作品だったので、高いけど思い切って買ってしまった。もういい年になってしまったけど、「lain」はいつ見ても面白い。今の若い人たちにもぜひ見てもらいたい作品です。第8話がとくにおすすめ。ツイッターを見事に絵で表現しています。
画質も、現在の作品にはかないませんが、セル画の作品にしてはかなり綺麗になっていて良かったです。オープニングはデジタルペイントなのか保存状態が良かったのかわかりませんが、現在の作品と全く変わりません。
serial experiments lain lif.01 [VHS]
この作品は、昔テレビの深夜枠で放送されたアニメで、主人公の怜音を中心に、自殺した生徒からメールが届くという高校生ぐらいの頃にはありがちの都市伝説に始まり、その死という現象より、現実世界とネット上(作中ではワイヤードなどと呼ばれている)で構築される世界とその境界についての問題へと物語は進んでいく。全体的に独特の雰囲気を持っている作品である。近未来という設定だが、現在とそんなに離れていない現在の延長線上が舞台であり、前半はそうでもないが、後半にはネットワークを中心としたパソコンに関連した用語が飛び交うことになるので、パソコンにそこまで詳しくない人にとっては訳わからない部分もあると思うが、怜音を中心として精神についておもしろい描き方をしているために、とにかく突っ込んで見なくてもさわりだけでもみて興味を引かれる人間は、最後まで楽しめると思う。
Serial Experiments Lain: Ultimate Fan Guide (Ultimate Fan Guide Collection)
当然ながら、全文英語です。何らかの事情で、発売日が2ヶ月程延期されました。
内容は、日本国内で発売されている【ビジュアルエクスペリメンツレイン】から、制作秘話と声優インタビューを省いた様な感じです。
TVシリーズの各話紹介や、主要部分の設定資料が網羅されています。
ペーパーバックとは言え、表紙は厚手で112ページ(カラー80ページ+モノクロ32ページ)の内容がありますので、日本で言うムック本や雑誌別冊に相当する物です。
余談ですが著者のHPを拝見すると、当商品の所属ジャンルが【Roleplaying Game】になっており、無理矢理感が漂います。よっぽどlainが好きだったのでしょうかね?
visual experiments lain
「lainとはなんだったのか?」
1cm未満の比較的薄い厚さですが、「ビィジュアル」といっても、詳細な解説も多いので、見てさらっと楽しむというよりは、見る+読んでじっくり楽しめるタイプのムックです。各スタッフや主演声優へのインタビュー、豊富な背景設定や小物についての解説が充実しています。
各エピソードのストーリーにもある程度触れてはいますが、物語自体の「謎解き」よりも、作中では語られなかった裏設定や演出方法、製作秘話といった部分に主にフォーカスが当てられています。(もちろん、そういった情報も「謎解き」に役立つものですが…)機材に関するマニアックな情報もあるので、全体的な内容として、どちらかといえば鑑賞志向よりも、クリエイター志向の方が特に楽しめるかな、と思いました。
「lainは○○だった」。
絵コンテや、貴重な描き下ろしイラスト、イメージCGも充実していますので、ファンならば買って損はない内容だと思います。ただ、個人的に、解説ページの情報を紙面にぎっしり詰め込むよりも、ページ数を増やしてもう少し読みやすくして欲しかったので☆四つ。