ライヴ・イン・メキシコ~栄光の一夜! [DVD]
購入して、しばらく経つので、ファーストインプレではありませんが、映像もきれいです、音質も良いです。基本的にライブ映像に求めるものってこの2点だけだと思いますが残念な細かいところがあったので、☆4つです。ですので、全体的には☆5つとお考えいただいても結構です。気になる点は、まず、所々メキシコのファンを追っているステージ外の映像が挿入されるのですが、これが要らないかな?と。そして、曲と映像が異なる箇所があります。そして、私にとって一番の難点が、カメラワークとして、ジェイムズをヴォーカルとしてのみ捉えている点です。彼のカッコよさって、高速ダウンピッキングをしながら歌っている姿だと思うのですが、歌っている最中は殆ど上半身しか追いかけていません。TV中心のイモバンドの煌びやかなヴォーカル君を映しているのと同じようで腹が立ちます。因みに、私は85’からメタリカを聞いていますので、アンダーグランドから、現在の超メジャーまで総括して書いていますが、ジェイムズの捉え方が違います…。あとは、2枚目はレアな曲をやっていますが、難点を少し…Trapped Under Ice、Helplessのスピードが遅すぎです。(むしろ、HelplessはオリジナルのDiamondheadのやつに近いテンポです)。Dyers Eveは高速バスドラを期待していましたが、ラーズも年なのでしょうか、ツーバスではありません。贅沢を言えばキリがありませんが、あとBatteryがあれば…。
良い点は、テンポの緩急の付け方最高です。正直ラーズのドラミングは「テンポを司る」パートとしては致命的な部分は有りますが(これは変わらない)、むしろ他の楽器がそれにピタッと合わせてますので、それも味に感じるから不思議です。それから、ロバート…強力です。
文句ばかり書いたようですが、あくまで重箱の隅を突く程度であり、全体としては極上のものですのでおススメです。メタリカのライブ映像を見たければ、海賊版を探すしか手が無かった時代からすると、夢のようです。
クリフ・バートン~TO LIVE IS TO DiE
本書は様々な人物の証言を基にした評伝であり
・クリフ・バートンという人物についてより理解が深まります
・今まであまり明らかではなかったクリフの機材、
奏法への解答、ヒントがつかめます
・メタリカを中心としたスラッシュメタル黎明期の
ベイエリアの様子をうかがい知る事ができます
・クリフが亡くなった時の家族やメンバーの混乱と
悲しみがより身に染みて理解できます
・No Life Till LeatherからAnd Justice For All...までの製作過程が
記されており、メタリカというバンドでクリフはどういった働きをして
周囲にどんな影響を及ぼしたかがよくわかるようになっています
・アレックス・ウェブスター等クリフの影響を受けた
様々なベーシストについても知ることができます
また、本書では
・ロン・マクガヴァニーとジェイソン・ニューステッドが
とてもフェアに扱われている(特にジェイソン)
・筆者自身もベースを弾くのでベーシストとしての考察もなされている
という点について素晴らしいですが
・「スライヤー」「イングウェイ」 「Aria proの4001」など
ちょっとした誤表記がちょこちょこある。
・赤いコンプ(Dyna Comp?)など機材についてあやふやな記述が多く、
とかく歪みとワウだけ取り沙汰されがちなクリフの使用機材(空間系など)や
リッケンのフロントにギブソンのEBシリーズのPUが付いてる事や
画像で数種類確認されているアリアのSB1000の詳細と乗り換えた理由等
クリフファンがもっとも知りたかったであろう部分は謎のまま
・著者自身の耳と知識を頼りになかなか聴こえにくいベースラインや
録音方法にまで解説されている(*)がOrionの1:42のベースソロについて
全く触れられていない等多少のズレがある
という点においては多少「?」となる方がいるかもしれないです
個人的には上記以外に
・クリフ以後のメタリカの動向について
「もしクリフが生きていれば」という考察が少々牽強付会に過ぎて
ラーズの言葉だけで十分だったように思われる
・Master of puppetsの素晴らしさを説明する際
SlayerのRaign in Bloodを引き合いに出すところで
やや身内びいきな部分がある
この辺りが少し気になったので☆4つとさせていただきます。
少々文句をつけましたが、日本では特に情報が少なかった
クリフ・バートンというベーシストを探る上ではとても素晴らしい本です。
VIDEO「クリフ・エム・オール」と合わせてどうぞ。
*ベースラインの解説に関しては
現在youtubeでクリフのベーストラック単体音源が聴けたりするんですが
著者がこれを耳にしていればもっと豊かな解説になったかもしれませんね。
バンドスコア メタリカ メタルマスター
メタリカの、名曲バッテリーが弾けるだけでも感動なのですが…
バッテリーは、強烈にカッコイいのにも関わらず案外、一度覚えると簡単で、ギター初心者の私でも
結構楽に弾けました(笑)
他の曲も、案外簡単なので、迷ったら「買い」の商品です。