100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 君のために選んだ1冊
実は著者の一人の私です。
私は個人的に音楽とコンピュータの世界で活動していますが、どちらの分野も日々膨大なCDや本がでます。自分ですべてチョイスするのは物理的に無理なので、まずはアーティストや著者で買うものを決めてます。しかしそれでは広がりがないので、近しい友人(や、そのブログ)、そしてメディアのおすすめなどを参考に広がりを持たせようとしています。
コンピュータだとたとえばハッカーになるための必読書103選などを外苑前のリブロで見つけて買ってしまったり、コンピュータの名著・古典100冊(これは古くなって改訂版改訂新版 コンピュータの名著・古典100冊がでてます)などもすぐ買ってしまう私にとって、この手の本は出てくれるだけでありがたいと感じてしまい、レビューの点も大変あまくなって☆5つです。「このミス」や「この漫画がすごい」みたいに毎年でてくれないかなぁ。と思ったりします。
とにかくこのような本を手がかりに、まったく知らない本の一冊や二冊でも知れば、私にとってはOKな本ですので、各出版社の方々、是非いろいろな切り口から同系統の本を出していただけると助かります。以下少し感想など。
・二人がTransaction Processing: Concepts and Techniques (The Morgan Kaufmann Series in Data Management Systems)を押していたのにびっくりした。私は翻訳(二分冊されている)トランザクション処理〈上〉―概念と技法とトランザクション処理〈下〉―概念と技法を部分かじったくらいですが、英語が苦手な人はぜひ翻訳をご参照ください。
・一般書も多く紹介されています。でも新訳第3版 中国語会話301(上)はちょっと渋いしびっくりした。(ちょうど中国語勉強しているので私にはいい紹介でしたが)
・定番本も多く紹介されています。ド定番かつ、内容をざっくり知りたい人は、この本ではなくソフトウェア開発の名著を読む 【第二版】 (技評SE選書)を買ったほうがいいかもしれませんね。
では。
WindowsNT4.0完全技術解説
NT系Windowsは進化の一途を辿っていますが
根幹となっているNT系の技術が集約されています。
隅々まで読み必要はないと思いますが疑問に思ったこと
や他の書籍では記載されていない内容を網羅されており
手元に置いておきたい一冊です
挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained. (インプレス選書)
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」を見て以来、個人的に尊敬している及川卓也さんの著書。
著書と言っても、及川さん自身が公開していた数あるブログの抜粋(すでに閉鎖したものもあるそうだが)とのことだが、出版にあたり加筆が加えられていたり、まとめてあったりと個人的には満足の一冊でした。
東日本大震災をうけて生まれたHack for Japan。エンジニアとして被災地にどんな支援ができるか?ITの支援は被災地に本当に必要なのか?などの葛藤があったそうですが、できることをやり続け、結果大きな支援ができたのだと思います。現在ではなくてはならないインターネットだが、震災に直面して感じるさまさまなサービスの欠陥、いち早い被災地の人のためのアプリの開発などにおける、エンジニアとしての取り組む姿勢などを知ることができました。個人的に、被災地用のアプリに対して「このアプリが、いち早く使われなくなることを願う」という姿勢に感動し、感銘を受けました。
ほかにも今を生きるエンジニアとしての姿勢についてなどの様々な及川さんの見解がありました。変わることを恐れていはいけない。同じリスクなら、”世界を変える”リスクをとれ(この言葉はプロフェッショナルで言っていた気がします)。
この本を通して、自分の目指すエンジニア像がイメージできた気がしました。がんばります。