ラプソディア
最初の評者”ニゴチュウ”様が本CDの魅力を余さず書いておられます。私は安心して自分の
感動だけを書き連ねることができます。
【エネスコとリゲティー】
このCDにはエネスコとリゲティーの曲が収録されています。
以前からエネスコの弦楽八重奏が好きでしたエネスコ:弦楽八重奏曲&ピアノ五重奏曲。
この曲は、ロマン派終着点の音楽の様相。シェーンベルクの初期の作品と雰囲気が似て
います。きわめて洗練された音楽です。私はエネスコがドイツ人だと思っていました。
リゲティーは繊細で微妙な音楽。彼はフランス人だと思っていました。
【東欧一族】
実は、エネスコはルーマニア人、リゲティーはハンガリー人だったのですね。コパチンスカヤは
お隣のモルドバ人。
「ラプソディア」を聴いてビックリしました。エネスコの曲がコテコテの東欧なんです。トラック7の
リゲティーの曲は巧みなガラス細工のようなクラシックですが、彼にもハンガリー的な曲が沢山
あるのかも知れませんね。
”まっとうな”西欧クラシックの語法で作曲できる大家も、自分の故郷の音楽への愛着に、思い
の丈をさらけ出している。心の安らぎと、音楽上の楽しみ…人を楽しませるより、自分が楽しん
でいる。本音なのかも知れません。
【民謡】
ツィンバロンの入った民謡も素敵です。舌を巻くような演奏です。パトリシアさんのお父さんの
演奏だそうで、ツィンバロン奏者ヴィクトルさんは、もしかするとモルドバでは娘さんよりも有名
な方かも知れませんね。人間国宝みたいな。問答無用で引き込まれていきます。
…クラシックとか民謡とか、そう言う範疇を超えた「音楽」そのものです。
【パトリシア】
これは実に面白いCDです。音楽をする楽しみが伝わってきます。ジャンルを超えています。
−−−このCDに収録された曲を演奏する世界最高のバイオリニストは誰だろう?−−−
パトリシア・コパチンスカヤさん以外に考えられないんじゃないでしょうか。ファジル・サイとの
協演で世に出た(もちろん国際コンクールの優勝歴もあります)彼女の演奏のルーツをここに
見ることができます。
Rhapsodia Original Soundtrack
曲に統一感があったり、音の響きなど
4本編よりも気に入っています。
収録されている曲は割と淡々と進んでいきますが長く聴く事ができて、
ある日ふと思い出した時
「ああ、良い曲だな」と思える様なアルバムだと思います。
また他の方も書かれていますが
15.Rune of Punishmentがとても良い曲で、
これだけでも必聴の価値ありと言えるのではないでしょうか。
個人的には 24.宿屋にて が、2の元曲よりも魅力が増していて
とてもお気に入りです。
ラプソディア―プレイステーション2版 (Vジャンプブックス―ゲームシリーズ)
幻想水滸伝シリーズ初のシュミレーションRPGなので、
前作までとは全く違うシステムに慣れるまでの必須アイテムです。
オールカラーではなく味気ない感じは否めませんが、
特にマップは、発掘アイテムまで掲載されているので
重宝します!
誤植が多いのでちょっと減点。
序盤~中盤までしか対応していないので、続きはコンプリートガイドに期待しましょう。
RHAPSODIA ラプソディア (コナミザベスト)
慣れるまでに時間はかかりますが、どうすれば勝てるのかわかってくると楽しくなります。
4の続編・外伝というよりは、これと4でひとまとまりの物語。
河野女史の淡い色彩で描かれたキャラクターも魅力的です。
4とセットで買うと良いと思います。
ラプソディアファイナルアーカイブ (電撃プレイステーション)
電撃の攻略本。大きさは大きめ。そんでもって薄め。
カバーからしてファンにはよだれモンです。書き下ろし、1P目にはまたも書き下ろし。その後ろには限定テレカの絵柄が勢ぞろい。
キャラ紹介はSRPGでもあるこの作品においてかなり重要なところ。コナミの攻略本のほうに載ってない年齢やらゲームで出てくる顔つきやら開発者からのメッセージやら。
ただコナミのほうが割と見やすいところがアレかな。
ゲームシステムの説明は、作品の元でもある幻水'Wの説明から始まり説明書より詳しいゲームのやり方が載ってます。
ここはコナミのより詳しいです。ツノウマ・イワドリ騎乗時のステータス書いてありますし。
そして簡易なフローチャートの次に戦闘マップ。
これが小さいんだよね……増援の出方は詳しいんですが……。
マップだけ見るならコナミのほうがオススメかも。
ただ、サブイベントのマップがより多く載っているのがよかったかな。
寄り道ダンジョンも敵の属性が書いてあるのがよかったかも。
そしてアイテム紹介。
見やすいのか見難いのかどっちつかずなような。
この装備品は誰が装備できますよ〜というのが見ただけじゃわからないので、キャラ紹介のほうも戻ってみないとわからない面倒ってのがあるかな。
あとこの町にはこれこれが売ってますよーという一覧がないし。
掘り出し物の出現確率、チェック時間が書いてあるのはウリです、コナミのほうには載ってませんので。
クエスト一覧はみにくいし、コナミのほうがよく書いてあります。名前の順じゃなく、クエストランク順で書いて欲しかったですね。あと、誰が適応者なのかも。
開発者インタビューの後、この本の一番の目玉、「休息イベント」と「好感度会話」の会話が全て網羅されています。
休息イベントは気がつくと見逃したーってのもあるし、戦闘の好感度会話は他のSRPGより上げるのがなんぼも大変なので救いです。
これだけのために買いたくなりますね。
ちょっと大きめでがさばるし、マップは小さいけど増援がよく書いてあるし、なんといっても会話全集があるのはいいし、コナミのほうと比べても決して内容的に劣りません。
まあ、あっちもあるとなおいいと思うのですが、そこはお金と相談で。