サウンド・クリエイターのための、最新版デジタル・オーディオの全知識
非常に興味深い内容だ。「ロンバケ30th Edition」をもとに、最新のデジタル・オーディオについて解析する内容構成で、誰もが巻末の対談から読み始めると思うが、読み終わると、このデジタル・オーディオの仕組みについて知りたくなり、最初から読み始めてしまうという具合だ。しかし、「ロンバケ」の歩んだ道がもう一つのデジタル目オーディオの道のりでもあったとは、まさに目からウロコで、その意味では、「ロンバケ」はその格好の、そして第一級のマテリアルであったと今更ながら思い知らされた。
この作品についての受け取り方は人それぞれだろうが、音楽的なクオリティ、セールス的にも名盤として確立されて以来、この作品の価値は年代を超えて、今も聞き続けられているところにあるのでは。さらに、その時代ごとのオーディオ再生技術と歩むことを運命付けられた作品でもあったとは。また、今回初めて明らかになったマスターの変遷図がまた圧巻の一言。これは音楽についての本でもあるが、それと同時にデジタル・オーディオ技術の歴史とその現在の本でもある。二重、三重の入れ子的な構成にもなっているばかりか、CDを聞きながらはもちろん、読むだけでもデジタル時代の音の作り方、再生方法とはどういうことかも分かる仕組みになっているところが素晴らしい。
ところで、これは専門書なのでしょうか?
増補改訂版 オール・アバウト・ナイアガラ
私、今回で4冊目となる(最初は82年版、次は「NIAGARA VOX」購入時、
3冊目が2001年版)この本ですが、今回も買って正解です!
(本当はパスしようと思っていました…。)
増補改訂版は、2001年版よりさらに新しいデータ+写真、それにカセット盤のライナーも加わってパワーアップしています。
ナイアガラものはやはり全部買いですね!
A LONG VACATION 30th Edition
30年前のLPは擦り切れるぐらい聴いた。それから30年たったのかと思うと感慨深い。CDを求めたのはこの30周年盤が初めてなのだが、30年前の自分をまざまざと重い浮かべることができる。J−POPで本作に比肩する作品が30年の間にどれほど生まれただろうか。少なくともポップスという括りでは本作が屹立しており、今後これを上回る作品が生まれるとは思えない。
そして本エディション、骨格は不変だけれども、エコーの深さを調節する等して30周年を記念する化粧がほどこされている。そして音が耳に優しい。20周年盤がどうだったのか私は不知だが、大滝詠一らしい仕掛けがあるこのエディションも気に入った。
間違いなく、日本が誇る大傑作として絶対にお薦めの作品。
A LONG VACATION
大瀧詠一氏の本業は作曲家ですが,たま~に気が向くと自分で曲を出すんです。これはそんな氏が80年頃(正確に憶えてない・・・)に出した超超貴重な一枚。ハッキリ言ってポップス史上に残る名作です。1曲目の「君は天然色」は30代以上なら誰もが知る名曲ですし,他の9曲も全てシングルカット並のクオリティ。氏のちょっと甘くてアンニュイな歌声は,個人的には山下達郎氏レベルだと思います(タイプは違うけど)。私は子どもの時分からこのアルバムが大好きで,約20年経った今でも車中でいつも聴いてますが,全く古さを感じません。全てのポップス好きの方に聴いて欲しい一枚です。
叱り叱られ
「超熱い」山口さんが「元超熱く」「今も熱い」大物相手に互いの音楽観をぶつけ合う
その結果は予想通りの魅力的なグッツグツに煮えきった内容
それぞれにもう達観しきった大物達に熱い質問をぶつけることで
自分の糧を見出し大物達にも更なる高みを見せるような
互いに意義のある対談でした
えてしてこういう対談は片方が教えるだけで投げてと受け手が決まっているのに
双方にとってあの対談で更に大きくなりました
と
双方が後に思える内容
山口さんの力もさることながら
この企画・キャスティングした人
最高です