爆チュー問題の部屋 1の3 たなかの巻 [DVD]
とにかく「ぷぷっ」っと笑えてしまう!
今や、お笑い界の大御所的な2人なのに、楽しんでやってる2人の姿が
またいいッ!!!
うちの子(2歳)は、「ばくちゅーもんまい」と言って、
ほぼ毎日見て、大笑いしています☆
ツリーハウス
故郷を捨てたのではなく、故郷から捨てられるように逃げ出した男と女
その2人からなりゆきのように生まれた子供達
その息子の1人と、これまた、なりゆきのように結び付いた女
そしてその男女から生まれ、自分の血族と同じようななりゆき人生を繰り返す子供達
これが、本作品の大まかなストーリー。
終盤になって、人生論的な台詞がポンポン出てくるが、これは落語のサゲでしかないと思う。
そこに感動するのも一興だが、それがテーマなら、いくらでも先達に良作はある。
私には、この話は、むしろ、極めて落語的に感じられて仕方がない。
一つには、立川談志の云う「落語とは人間の業の肯定」というところが、本作では通底している点。
そして、昭和史を背景・ネタにしているが、庶民からの昭和史という作品ではないこと(これは、落語が江戸時代等を背景にしているが、庶民の江戸時代を描くための作品でないことのアナロジー)。
また、ストーリーの顛末は、ストーリーの結実を意味しておらず、数年後には、おそらくはまた、彼ら・彼女らはこれまでのなりゆき人生を繰り返しているだろうということ。
古典落語の大ネタは、噺家によって喜怒哀楽をもたらされるものだが、ストーリー自体は乾いたものであることが少なくないし、人生万歳とか人間って素晴らしいってな月並みな感想を持たせるものではないのが殆どだ。
私は、本作にはそうした安い感動を排したところに、八日目の蝉を描いた作者ならではの才能を感じたのだが・・・どうも、他のレビューを読むと、私が捻くれているのかなと思う(笑)。
あと、「逃げる」ということについては、いま何か分からん「みんな」や「日本」が「がんばろう」「つながろう」と何の躊躇いもなく皆に求める中で、「逃げる」権利を声高にではなく、しかし、強く持つことは意味があると思う。
「庶民」という手垢のついた言葉ではなく、落伍者や底辺に沈んだ者にこそ「逃げる」権利は実感されるべきものだし、感動とは全く違うものとして本書を読み受け止めてもらいたい気がする。
アイス・エイジ 特別編 [DVD]
基本的に子供向けなのでしょうが、大人でも本当に楽しめる映画だと思います。既に書いてらっしゃる方がいますが、細かく丁寧な描写がなされています。芯にあるのは単純なストーリーですが、敵対関係にあった者同士を一時的に画面からいなくさせて物語の破綻を回避していたり、結構考えられていると思います。繰り返し観ると気づくところも多いので、ある意味1回きり観るだけでは勿体ないです。
CGの綺麗さに目を奪われがちですが、動きも丁寧です。台詞のないスクラットは細かいコミカルな動きでそれを表現しています。マニーはある時を境に子供の扱いがすごく優しく変わります。それから表情の変化が難しい分、目の表現が良いですね。
いつもおしゃべりなシドが静かになったり、マニーが人間に対して哀しい目をしたりするときなど、キャラクターの思いをこちらで想像したりすると作品に込められたメッセージがいくつか出てくるように感じました。最初と最後でそれぞれのキャラがどんな風に変化したのかにも注目したいですね。スクラットはあんまり…(笑)
とにかく子供向けと馬鹿にせず、まじめに観たほうが面白い映画だと思います。