極北クレイマー 上 (朝日文庫)
この作家の作品を読むのは「バチスタ」以来。「バチスタ」はベストセラーになり、映画、TVにもなり大成功したのだろう。しかし、その後の作品まで読もうとは思わなかった。医療物には興味はあるのだが、ストーリーも登場人物も漫画チックでは暇つぶしにしかならない。今回の「極北」は医療問題がテーマになっているのだろうと読んでみた。登場人物は相変わらず。「キャラが立っている」などと言われるのかもしれないが、リアリティーを犠牲にして特徴が誇張されていて、似顔絵のようでやはり漫画的。ストーリーは近年の医療を取り巻く事件、話題がつぎつぎに並べられている。病院とくに公立病院の赤字。医療事故。地方から医師を奪うことになった研修制度「改革」。医療機関の外部評価。救急医療の過酷さ。病院の老人ホーム化。etc.そういうとそんな事件もあったなとモデルになった事件が思い出されたり、この部分はあの街がモデルに使われているのだなと思えたりもする。扱われ方が間違っていたり、状況はますます悪化しているのかもしれないが、それだけ医療は社会の関心事でもある。推理小説よりは読む意味があるかもしれない。
間違った北海道弁だけは何とかして欲しい。漫画以下だ。
トリセツ・カラダ
と、海堂さんが講演で言っていました。
そうなんですよね、自分のカラダのことって案外知らない。
それってもったいないですよね。
かわいいイラストで、楽しく読めます。
カラダ地図、さっそく描いてみよ〜〜〜!!
星5個★★★★★
ナニワ・モンスター
バチスタ系です。
「イノセント・ゲリラの祝祭」、「極北クレイマー」などを事前に読んでいると、登場人物の性格がより理解できるので、本作だけ読むよりもより楽しめると思います。
実際にあった、新型インフルエンザへの対応、大阪都構想、などなどいろいろひっくるめて医療と関連付け、マスコミなど現実社会への批判がたくさん含んでいるように思えます。
本作で非常に気になったのが地検特捜部鎌形の存在です。
きっとまた海堂作品のどこかで見かけそう。
チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸 DVD-BOX
Aiセンターを設立することになった東城医大。集められたのは特別愁訴外来の田口(伊藤淳史)、厚生労働省の白鳥(仲村トオル)、スイスから招かれた放射線科の島津先生(安田顕)、法医学教室の笹井先生(小西真奈美)、警察庁の北山審議官(尾美としのり)と宇佐見警視(福士誠治)。
しかしAiセンター設立に反対する者が現れ、更に殺人事件が発生し…。
登場人物たちはそれぞれ違う考え方(生き方)を持っていて、ゆずれないものを胸に全力で突っ走っていく様は、(考え方に共感できるかはさておき)見ていて気持ち良かったです。
全員が暴走して収集がつくのかと思いましたが、最後何とか着地しています。
特典映像はディレクターズカット版の最終話、伊藤淳史さん&仲村トオルさんが出題するバチスタクイズ、宇佐見役・福士誠治さんのバースデイ映像・・・など。
初回ブームアップ番組や制作発表用VTRは、ドラマが早撮りだったためか、よく見るとドラマ後半に登場する場所&シーンが出ていて面白かったです。
初回特典のフォトブックは、劇中で斑鳩室長(高橋克典)の部下が調査した白鳥についての報告書の一部が掲載されていて、楽しく読みました。