Louisiana Story [VHS] [Import]
「アラン」や「極北のナヌーク」などで有名なドキュメンタリー映画監督、ロバート・フラハティによる1948年の作品「ルイジアナ物語」です。
ドキュメンタリー映画といっても、フラハティの時代には、脚本もあらかじめ用意してストーリーを持たせるのが当たり前。それを「やらせ」といって非難する風潮もありませんでした。ルイジアナ州の田舎、河と沼とが一体となった湿地帯(bayou:「バイユー」というそうです)で両親と共に孤立して暮らす少年の生活を描いたこの映画にも、石油会社が進出してきて大掛かりな掘削工事を行い、作業員と少年に様々な交流が生まれたり、ペットのアライグマが姿を消し、ワニに食べられたと考えた少年が「あだ討ち」を試みたり、という「物語」があります。
映画に見られるバイユーの自然は、表面的には静かでありながら原始そのものといった荒々しさを持ち、そこに住む人間の姿は非常にちっぽけにも見えます。しかし、主人公の少年にはたくましい生活力が感じられ、自然に押しつぶされない強さがあります。
この映画のもう一つの主役は、石油掘削作業を行う巨大な掘削船ですが、その描写には強大な機械の持つメカニカルな美しさがあり、これも見もの。油田開発に伴う自然破壊という観点がないのは現在の感覚からすると少し不思議です。これは、石油会社がスポンサーになっていたという事情もあるでしょうが、それよりも、この時代はまだ、自然は人間を圧迫する脅威であり、安全な生活のためには克服しなければならない障害と感じられていたからでしょう。
ランニングタイムは79分。画質は良、ただし、一部で影の部分が黒くつぶれ気味です。英語トーキーで字幕はなし。ただし、台詞が極端に少ないので、不便はあまり感じません。DVDには同じフラハティ監督の短編“The Land”の短縮版(20分ほど)が併せて収録されています。
CASIO Ex-word 電子辞書 XD-GP7250 フランス語大画面液晶モデル メインパネル+手書きパネル搭載 ネイティブ+TTS音声対応
仏和大辞典を載せた電子辞書を20年近くも待ち続けました。(少し遅すぎた...)仏和大辞典と言えば小学館と白水社のものがあり、私は紙の辞書はこの2つとも持っていて、自宅と職場に一つずつ置いてあります。両方とも良い辞書ですが、白水社の辞書は成句の配列の規則が今一つ分からずその分引きにくい印象なのと、小学館のロベールは大分以前から電子媒体に記録がなされているということを聞いていたので、ロベールの電子辞書化を願いメーカーや小学館にメールをしょっちゅう送っていました。(もちろんなしのつぶて)。仏語の大辞典が電子辞書化することは一生ないと、ほとんどあきらめていました。ここでなぜそんなに大辞典が重要か言っておくと、本を沢山読むようになると必ずいつか小中辞典では乗っていない単語に出合うようになる。いくつかの辞書を引いてそれでも出ていないと、より大きい辞書を引っ張り出すことになる。これが何回か続くと、とにかく辞書を引く面倒くささのため「これを引いて出てなかったらもうしょうがない」とあきらめられる、語彙数が一番多い辞書を最初から引きたいと感じるようになる。ということなのです。今回この電子辞書を買って使ってみて一番感じたのは「これからフランス語を勉強する人は本当にラッキーだ」ということです。紙の辞書や、電子辞書やCDを色々買ってみて散財しなくてすむ。この辞書は使いやすいし見やすいし、本当に楽しい。ひく必要がないのにひいてます。フランス語を始める人のための辞書も入っているし、値段以外の点では、他の商品との間で悩むと言うことはあり得ない感じがします。
(3日後追記)このレビューを書いた責任上、追記せざるを得ません。星3つ分位の大きな問題点を発見しました。仏和大辞典において、紙の辞書で第1群規則動詞、第2群規則動詞と分類された基本変化形を持つ動詞が、当電子辞書では活用表を参照できないようになってます。これは何かのミスと思われますがとても残念、改良を望みます。
En Toute Intimite [DVD] [Import]
YouTubeで探して【Je t'aime】【Mistral Gagnant】はこのDVDがベストと見て購入.
歌は3分間のドラマと昔言われたが,この人は演じられる歌手で,その点でもピアフ〜アズナヴール等を聴いてきたシャンソン好きにもすんなりと染み透る.甘い声からボリュームある高音まで出せて,演じられて,この人はCDよりもコンサートDVDで観るのが一番かも.伴奏はピアノと弦楽4本のみ.
【Je t'aime】は引き込まれる,何度も見入ってしまう.今時なかなか引き込まれる歌に会わない.
【人々の言うように】はアズナヴールの滑らかさに慣れていても,演じながらの女性の歌として充分見ごたえがある.【Mistral Gagnant】はルノー以外の人はどのような歌い方をするのかと思えば,この人の方が私は好き.【灰色の途】はやはり本家セルジュ・ラマかなと思う.ジャック・ブレルの歌も入っている,【Voir un ami pleurer】を静かに聴かせてくれる.(※この曲は日本で深江ゆかが【涙】と題してCDに入れている.) そういう訳でこのDVDはオリジナル以外の歌が入っているのだけれども,それらも貴重な曲だと思う.映像でLaraのコケティッシュな面も魅力的.
ファーゴ [DVD]
イメージフォトといい、ずっと自分の中で温めてきたと思われるような芸術的な「絵」と、それらを結びつける饒舌で時に説明的な「画」。コーエン兄弟のクセというか手法はこの映画で異様な冴えを見せる。80年代末から90年代前半にかけて吹き荒れたサイコサスペンスブームに終焉を迎えさせた歴史的作品といってもよい。
すでに壊れてしまったひと、今まさに壊れようとしているひと、まっとうなひと、三様の人生はどれも「可笑しくて、哀しい」。
Louisiana Story [DVD] [Import]
「アラン」や「極北のナヌーク」などで有名なドキュメンタリー映画監督、ロバート・フラハティによる1948年の作品「ルイジアナ物語」です。
ドキュメンタリー映画といっても、フラハティの時代には、脚本もあらかじめ用意してストーリーを持たせるのが当たり前。それを「やらせ」といって非難する風潮もありませんでした。ルイジアナ州の田舎、河と沼とが一体となった湿地帯(bayou:「バイユー」というそうです)で両親と共に孤立して暮らす少年の生活を描いたこの映画にも、石油会社が進出してきて大掛かりな掘削工事を行い、作業員と少年に様々な交流が生まれたり、ペットのアライグマが姿を消し、ワニに食べられたと考えた少年が「あだ討ち」を試みたり、という「物語」があります。
映画に見られるバイユーの自然は、表面的には静かでありながら原始そのものといった荒々しさを持ち、そこに住む人間の姿は非常にちっぽけにも見えます。しかし、主人公の少年にはたくましい生活力が感じられ、自然に押しつぶされない強さがあります。
この映画のもう一つの主役は、石油掘削作業を行う巨大な掘削船ですが、その描写には強大な機械の持つメカニカルな美しさがあり、これも見もの。油田開発に伴う自然破壊という観点がないのは現在の感覚からすると少し不思議です。これは、石油会社がスポンサーになっていたという事情もあるでしょうが、それよりも、この時代はまだ、自然は人間を圧迫する脅威であり、安全な生活のためには克服しなければならない障害と感じられていたからでしょう。
ランニングタイムは79分。画質は良、ただし、一部で影の部分が黒くつぶれ気味です。英語トーキーで字幕はなし。ただし、台詞が極端に少ないので、不便はあまり感じません。DVDには同じフラハティ監督の短編“The Land”の短縮版(20分ほど)が併せて収録されています。