チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
テクニカルにはすばらしい演奏です。この若さでチャイコフスキの1番、リストの1番のコンチェルトを弾きこなせる天分に驚きます。特にリストのコンチェルトはいいです。彼女もリストは得意なんでしょう。チャイコフスキはとにかく名曲で名演奏も多いので賛否両論ですが、彼女の問題というよりオケストラが前に出過ぎてしまって、バランスが悪いと思いました。iPODで聞いているので音質のことはとやかく言えませんが、録音の問題かホールのリバーブがかかりすぎて、ピアノの音がクリアでないのも残念です。録音風景をHPで見ましたが、とてもダイナミックで生演奏を聞いてみたくなりました。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番<ワルトシュタイン>他
いゃあ(笑)良いとは思います。でも…アリスの新譜としては物足りない…今、ケンプのグラモフォン全集を聞き込んでいるからかなあ。
私としては先にモーツァルトを弾いてほしかった…ピリスの最初の全集を超えるのはアリスか三浦友理枝さんしかいないと思うから。
ショパン:ワルツ集
たんにクラシックに疎いだけなんですが、ワルツといえば、ゆったりとした社交パーティーで踊るような曲なのかと思っていたら全然違いました。1曲目からして、これがワルツなのって思わされました。音数は多いし、シンコペーションも多いみたいだし、テンポは速いし。演奏もテクニックはもちろん、メリハリがはっきりしていて、ワルツの奥深さを初めて知りました。ショパンも歌やマンガの影響で、ロマンチックなイメージがありますが、そんなに単純ではないことを知りました。まだ、20歳ですから、これからもさまざまな演奏を聞かせてくれることを期待しています。
レコード芸術 2009年 03月号 [雑誌]
日本国内盤は高いのですが、海外盤は同じ内容でも安価に手に入ります。
本誌の特集ではその紹介がなされています。
はっきり言って、レコード芸術は私は海外版のページしか興味が無いのですが、それがこの号では特集しています。
入手方法を含めた紹介記事など読んでおいて損の無い内容だと思います。