Recollection~中森明菜スーパー・ベスト~
言わずと知れた昭和を代表する実力派歌手、中森明菜の2枚組ベストアルバム。
曲のタイプに合わせて、Ardent discとExotic discに分けている。
私は20代だ。だから特別ファンでもないし、彼女にど真ん中な世代でもない。
だが中森明菜は単純に「歌姫」だと私も思う。
楽曲がとにかく素晴らしい。DESIREやTANGO NOIRなどのアッパーチューンや、
ミ・アモーレや二人静などの妖艶系、更には難破船のようなかなり暗めの曲など
幅広い楽曲はどれも耳に残り、琴線に触れる珠玉な曲ばかりだ。
そしてなにより曲の良さを引き立て、支えているのは中森明菜の圧倒的歌唱力だろう。
また声が低いせいもあるかもしれないが、サビ等で見せるパワフルな声がとにかくカッコいい。
特に後期になればなるほど、その声は前提として「凄み」を備えている感じだ。
この「カッコよさ」が、仰々しくも彼女が「歌姫」と呼ばれる所以なのだと思う。
今の日本の音楽トップシーンに、こういう「魅せる歌声」を持つ女性ボーカルは正直いないなぁ〜、
そもそも魅せる以前に根本的歌唱力に難ありの人だらけだし。
現在においてこのアルバムを聞くと、彼女の凄さを余計に感じてしまう。
意外な事実として、元黒夢の清春、Dir en greyの京、L'Arcのhydeなど
今現在活躍しているロック系のヴォーカル達を、中森明菜が好きだったという人が多い。
おそらく彼らも彼女の「カッコよさ」に魅かれ、影響を受けのだろう。
まあとにかく聞いてみるといい。
「歌姫」は伊達じゃない、それは聞いてもらえば分かってもらえるはずだ。
個人的に、若い男性に特に聞いてもらいたい。
多分このカッコよさに魅せられる男は、今もって多いはずだ。
山口百恵 in 夜のヒットスタジオ [DVD]
昨年暮れに出たザ・ベストテンのBOXが番組開始のタイミング上、後期ばかりだったので、中期の映像が見られるこのBOXを楽しみにしていました。
歌がいいのはもちろんのことですが、一緒に映った他の歌手も豪華。70年代の歌手って、みんなそれぞれに個性的で、圧倒的なオーラが出まくりです。
また、アイドルが大スターになっていく過程というか、女性がどんどん美しくなっていく様子というか、映像を通して山口百恵の変遷が見られるのがすばらしいと思いました。まだディスク1を再生した所なので、秘蔵映像など全部は見終わっていませんが、思わずレビューをしてしまうぐらい感動しています。こうなると、デビュー当時など初期の映像も見てみたいものですね。
中森明菜 MY LIFE 1990
これだけ中森明菜の素顔を写し出した作品は無いでしょう。
飾らない素のままの明菜ちゃんがいます。
全編を通して『フラッシュ・ダンス』のジェニファー・ビールスに似てるのがカッコいい!山口百恵にも似た表情もいくつかあって面白い。ファンなら買って損は無し。
手に入れたら二度と手放さないことをお勧めします。後々、凄く価値が上がると思われます。
松田聖子と中森明菜 (幻冬舎新書)
松田聖子さんのファンなので手にした本。全盛期にライバルであった中森明菜さんとの対比とも思えるタイトルでもあり興味を持ったのである、全盛期時代の回想的な内容には、当時を思い出したり、初めて知る事実に「へぇ〜」と感心したり。ともかく一気に読むことができた。
彼女が登場した経緯には驚かされる。そして彼女が活躍した意義を、当時の歌番組との関係を踏まえて語る内容には、何かアイドルを超えるモノを彼女が持っていたのか・・・と嬉しくなり、興味深く読み進めることになったのである。松田聖子に興味が有れば面白いでしょう。