ヒミズ 1 (ヤンマガKC)
「古谷実の新刊だー」と手に取ったとき、表紙の気味悪さに少し引いたし、今までの古谷作品とは何か違う予感がした。実際読んでみてそうだった。今までの不条理ギャグも大好きだったけど、こういった重いテーマをリアルに描けている古谷さんには圧巻。超~シビア。ほんとはこういう作品のほうが得意なのでは?本領発揮?とさえ思う。登場人物のひとりひとりのセリフに重みがあって、ぬるま湯につかりきった生活のわたしはそれにドキリとする。回を重ねるごとに主人公の住田くんが後戻りできなくなっている様子。人一倍平凡な生活を渇望しているのに、回りがそうさせてくれない。これからどう落ちてゆくのか展開が超超超楽しみ。茶谷さんがんばれ!
日常のブルーレイ 特装版 第1巻 [Blu-ray]
日常の評価が余りにも低くおや!?と思いレビューもだいたいみたのでコメントします。
まず、始めにこの低評価は京アニに向けられたものではなく、2クール作品なのに1巻に2話しか収録してない角川に向けられたものだと思ってください。
恐らく、アニメ自体の評価は4点は超えてると思います。
京アニさんは「これでもか」ってぐらい丁寧に日常を作ってると思います。
OP、EDも最高に良いです。
しかし、今回は購入を控えた方がいいでしょう。
ていうか、皆さんが一致団結して買わないべきです。
京アニさんには可哀想ですがこの商法で売れてしまったら、また角川がこんな商法で良い作品を売りかねません。
そして、またこんな低評価になってしまうのはもう見たくありません。
購入を考えてる方はぜひ1度考えてみてください。
しかし、アニメスタッフの皆さん声優の皆さん本当に頑張られているので少しでも評価を上げるため★5とさせていただきます。
2度とこのような良い作品がこのような低評価を受けない事を祈ります。
Mustang!
オルタナの影響をもろに受けているような、
ハードでソリッドな曲で構成されたアルバム。
ギターは重く、ドラムも激しく、音圧も高いが
メロディーが美しいので嫌な印象は全く受けない。
☆アルバム全体も緩急に富み非常にしまった感じがあり、
「Viva La ~」以降のDAのアルバムに見られるような
緩慢さもない。一度、CDをかけると息つく暇もなく
最後まで集中して聞けてしまう。DAファンで
聞き逃している人がいたら、すごくおススメする。
ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]
園監督にとって、はじめての原作物。また、前2作の様な過激なセックスも、血まみれのバイオレンスもないけれど、ここには『青春』という甘い響きを打ち抜くヘヴィな爽快さがあります。時代と正面から向き合った切実な葛藤と、未来への幽かな希望。
普通に生きることが許されない少年が、普通になりたいと願ってもがく超衝撃的な青春映画でもあります。
住田と茶沢。ふたりとも両親に愛されず疎ましがられている。二人の間に、性的なものはほとんどありません。純粋に人生について悩んでいる。茶沢には、住田の中に自分と同じ「心の傷」を見ている仲間意識のようなものかもしれません。これはボート小屋の周辺に住むホームレスたちも同じでしょう。物語が進んで行く中で、彼らもまた住田と同じような「心の傷」の持ち主であることがわかってきます。
予告編でも示唆されるのでネタバレしてもいいと思いますが、映画の中盤、住田少年は父親を殺してしまいます。このシーンでは、園監督としては珍しくクレーンを使い、まるで天から見下ろすように、一部始終を長回しで捉えてまいす。
父親を殺してしまった住田は、これからは〈オマケの人生〉だからと、包丁を隠し持って街を彷徨い、社会のダニを始末することで生きている理由を見出そうとします。
そして、死に向かって突き進む住田を、茶沢は必至に〈生〉の側に引き止めようとする。殴り合い、わめき合いながら、絶望と闘う住田と茶沢を、染谷将太、二階堂ふみが、なりふりかまわず、剥き出しの演技で熱演しています。ヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞W受賞はダテじゃないです。
二人が自分たちの未来について語り合うシーンでは、内容があまりにも普通過ぎて、だからこそ泣かされます。彼らは、普通の未来。普通の生活。普通の暮らしが欲しいのだ...。
終わらない平和な日常など、もはやない。私たちは終わりなき“非日常”を生きていかねばならない。茶沢が住田に言う「価値観を変えざるを得ないんだよ」というのはとてもハッとさせられた。
泣き、叫び、走りながら、全身で愛を求める住田と茶沢。「ガンバレ住田!」この声がしばらく耳から離れません。
DROP by DROP
当時は降谷建志らのプロデュースってことでヒップホップやR&Bのカテゴリに入れられていたが、今改めて聴くと流行のエレクトロニカ系の潮流に近いと感じた。MIHO自体には興味はなく(歌も上手いとは思わない)個人的にはサウンドが中心のアルバム。今現在DragonAshはエレクトロニカ系の潮流に乗っているが、このアルバムにすでにその萌芽があったのかもしれない。