ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・アカデミア(2) 燃えろ! 第三生徒会 (富士見ドラゴンブック)
ベニテングダケって合法ドラッグにカウントされたっけ?
他のダブルクロスリプレイに登場すれば世界観が崩壊しそうな妙なNPCが渦巻くリプレイ・アカデミア。往年の学園アニメ(うる星やつらとか)を彷彿とさせる変人&お祭り騒ぎが繰り広げられる。
超人気視聴者参加型バラエティ『風雲たけし城』と日本テレビ史上最強のクイズ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』とリアクションお笑いを混ぜつつ進行する八十年代風イベント。その影ではディオゲネスクラブの大幹部が暗躍していた。狙われた第三生徒会。具体的には星川修太郎。彼が危機に陥る時、第三生徒会の絆が試される。
ダブルクロス。それは絆のRPGである。
しかし、この人がラスボスの予定だったのか。
第三巻ではどういう風に決着がつくのか、楽しみな展開である。
ダブルクロス The 3rd Edition ルールブック2 (富士見ドラゴン・ブック)
DX3rdのルールブックその2。
とりあえずエフェクトが色々追加されて、文庫2冊目にして各シンドロームごとのエフェクトは早くも2nd基本ルールと同程度の量に。
(ブラムの従者も復活しています)
習得コストが安い半ば演出半ばGM判断ナ効果の「イージーエフェクト」なんてものも登場しています。
また、この本では3rdになって本格登場した知性を持ったレネゲイドであるレネゲイドビーイング
について解説されています。
(PCにすることも出来ます)
この他にPCのつくり方、つくり直し方やシナリオの作り方といったガイドが書かれていたり、
やたら敵専用のエフェクトが追加されてたりします。
シナリオも2本ついてます。
文庫2冊でデータも充実して、3rdも本格スタート、といったところでしょう。
ASTROMANTIC(CCCD)
Lisa脱退後の影響がクローズアップされがちですが、
そもそも残った2人は、こういう形が一番適していたんじゃないか
と思います。というか本当はこういうスタイルを目指していたんではないかと。
全曲フィーチャリングしているアーティストが違い、どれもバラエティに富んだ内容ですが、個人的に注目すべきは教授こと坂本龍一とコラボった12曲目「I WANNA BE DOWN」。
ダフト・パンク meets アクフェン&プレフューズ73とでも言えるヴォーカル・チョップとマイクロ・サンプリング手法を取り入れたポップなハウストラック。
ついにメジャーでもコレをやるヤツが出てきたか!という感じです。
教授の幅広い音楽嗜好性とtakuの音楽レンジの広さが表れた、アルバム中でも屈指の一曲だと思います。
アルバム全体に言えることですけど、ダフト・パンクやファットボーイ・スリムなど、何かしら誰かの元ネタもしくは影響(模倣/ニオイ)が感じられ、ともすれば「パクリじゃん!」と言われそうですが、決してそうではなく、仮にそうだとしてもその下世話さがプラスの方向に出ていいて好感が持てます。とにかく「楽しい!」の一言。
「この曲のカンジ、誰かに似てるよね」と探りながら聴くのも面白いです。
いずれにせよ、次回作をも期待させる一枚ではないでしょうか。
ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・アカデミア(1) 進め!第三生徒会 (富士見ドラゴン・ブック)
最初から、GMが計算高く、ユル目の要素を取り込んだ楽しいセッションのリプレイです。
声優の片岡あづさ、佐藤有世、両名を迎えた豪華仕様。
両名にヒロインを担当してもらい、PC1を間に挟んで、三角関係ラブバトルという、
なんとも煩悩全開のギャルゲーライクなセッティング。
雰囲気は、なんかエロ抜きのアリスソフトのゲームの様な感じ。
さくさくと読める軽さがありながら、プレイヤーのうまさもあって所々でホロリと良い気分になれる。
田中天さんとは違った面白い(良い意味での)くだらなさを持つ書き手として、
次回が楽しみな作品です。