ロジャース&ハマースタイン コレクション [DVD]
最近では、現代のモーツァルトと言われるアンドリュー・ロイドウェバーのミュージカルが大人気ですが、やはりミュージカル史に残るコンビロジャース&ハマースタインの作品はどれも素晴らしいです。
ロイドウェバーのナンバーが、非常にドラマティックで魂の底から揺さぶるような感動を与えるのに対し、ロジャース&ハマースタインのナンバーはどこか素朴な優しい感じを与えるナンバーで、繰り返し見たくなる魅力にあふれています。
「王様と私」「サウンド・オブ・ミュージック」以外の4作品は初DVD化なので、ミュージカルファンは揃えておきたいところかもしれません。
エディット・ピアフ
このCDではじめてピアフを聴きました。フランス語が全く分からなかったのですが、歌詞カードの日本語訳を見ながら、涙を流して聴きました。「アコーディオン弾き」の可哀想な女に泣き、「王様の牢屋」の恋人のためにダイヤモンドを盗んだ男と、一緒に牢屋へ入れてほしいと訴える女に泣き、「群集」の人生の無情さに泣きました。聴き終わったときには、涙を流した爽快感と人間的な感情を取り戻した喜びで、生きる元気いっぱいになります。
私にとってピアフの歌は人生の応援歌です。ともに泣き、笑ってくれる、真に人間的な感情があふれている歌なのです。「ミロール」の「らーらーらー」のところで笑顔と元気を取り戻してください!
スーパー狂言「王様と恐竜」 [DVD]
去年、戦争がテーマである「王様と恐竜」が上演される数日前に、
イラク戦争が始まってしまい、とてもリアルタイムな演目になった
なぁと思った記憶があります。
後半の千之丞さん演じる恐竜の語りの場面は、戦争について考えさせられる
ものがありましたが、他の場面はおもしろおかしく皮肉っているといった印象でした。
しかし、公演が始まってまず何より驚くのが、とても奇抜な出演者の方たちの衣装。
千作さん演じる王はヒトラーのようなちょび髭に自由の女神を思わせる冠。
(偶然とは言え、今現在のアメリカを表しているような気がしないでもありませんが。)
王に群がる「水爆君」は水爆の煙に髑髏、「金君」はドルマークの冠を頭に着けての登場。
その他の出演者の方たちも¥その役柄を表すオブジェを頭に着けて登場で、普段の狂言では
とても考えられない衣装ばかりです。
私が個人的に好きなのは、「正義(せいぎ)君」のまるでスーパーマンのような衣装。
あの格好で気弱そうに遠慮がちに登場する場面は見所だと思います。金髪の王妃と人形の
三人娘もお勧め。王妃の台詞、「男は戦争とXXXXが好き」がとても衝撃的でした・・・・。
このDVDは「唐相撲」と同様、狂言を知らない人でも充分に楽しめるでしょう。
しかし、確かに狂言口調で台詞は言っているものの、狂言・・・・と言われるとどうかなと。
確かに奇抜な衣装や普段の狂言にない演出で笑わせてはくれますが、私個人としては、
ちょっと狂言とはかけ離れ過ぎてしまったかな、と思います。
シャンソンファンのための シャンソンベストコレクション(2)
レッスンで『いつの日か』を歌いたいために購入しました。
他の名曲集はどの本も同じような曲で、余りかわりばえしないのですが、
この曲集は曲も多く入っていて、『いつの日か』のような新しいシャンソンも入っていました。
このような新しいシャンソンの曲集をもっと出版してほしいです。
弾き語りにはうれしいコードネーム付き、日本語訳詩も入っています。楽譜も見やすいです。
私はシャンソンの初心者ですが、このベストコレクション1,2は必携だと思います。
ちいさなちいさな王様
ゾーヴァの挿絵が見てみたくて入手。
文章のほうもレビューがすばらしく良かったので、期待して読んだ。
最初に読んだときは、ちょっと期待はずれ?と思ったのだが、何度も読み返すうちにその変な味わいに惹かれ、いろいろな場所に感情移入ができるようになった。
一回読み終わるのに、一時間もかからないので。何度も読み返すことをお薦めします。
何度も読み返すのに耐えうる、良い本でした。