Died in the Wool
マナフォンのリアレンジと新作だそうですがデヴィッドの声はやはりポップて魅力的です。思わず聴き入ってしまいました。しかしCD2のアンビエントは余計です。こんなのプログレファンでも聴かないかも。CDジャーナルにも書いてありましたがナインフォーセスみたいなこともまたやってほしいなあ。
スリープウォーカーズ
とにかく、デビット・シルビアンの声がたまらなく好きで。
特に最後のビブラートのかかるところ。
たまらんです。
曲は特に「ワールド・シチズン」が好きです。
今の世界の状況を考えてしまいます。
Brilliant Trees
皆さん言及されているとおり、シルビアンのソロの中でも屈指の名作だと思います。この盤を名作たらしめているのは、JAPAN後期からのエンジニア、スティーブ・ナイの貢献が大きいのでは。まあ、全曲聴き所はありますが、ヒットシングルの「レッド・ギター」の坂本龍一のピアノのアンビエンスがエンディングに向かって広がっていく処理など、気がついた時には鳥肌がたちました。80年代のロックエンジニアリングは現代の耳では苦笑というものも少なくありませんが、これはまさに今聴くべき音ではないかと思います。
COIEDA
~CDもいいですが、やはりDVDの映像と同期して、音と映像が共演している作品はすごいです。最初に見たときは全身に鳥肌が立ちました。なかなかないです、こういうのは。
特におすすめなのが、DVDのチャプター4「PRIVATE DRAWIN.」。
色とりどりの繊細な線が画面中に伸びていきながら、様々な人、顔を描き出していきます。
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ストリートっぽい勢いを持ちつつも、美しく気持ちのいいリズムで様々な線が画面の中を駆け抜けて行きます。美しい色をした飛行機雲を見ているような感覚、手の込んだ刺繍を見ているような気持ちになれる映像です。また、穏やかでありつつも弾むような音と良くあっていて、ぬくもりのあるサイケデリックという感じです。やらなきゃ行けない事が一つもない休日~~に、一人窓際で中国茶を飲んで外を見ている、というような心地よさ、って感じかな。
他の作品も、どこにでもあるようでどこにもない美しい景色を映像と音を駆使して作り出していて、しかも技術が先走っていなくて、ノスタルジックな味さえ感じられます。
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今までのファンの膨らんだ期待にもしっかり応え、高木さんに興味があって、まだ出会っていない人への最初の一枚にもCD+DVDでお買い得感もあるので、おすすめです。迷ったら買いですよ。~
マナフォン
この人の声は年を重ねるごとに磨きが掛かり、深みを増している。
今作では更に力強く伸びやかで、そして表情豊かな声を聞かせてくれる。
音を排していくような曲作りはSylvianの声を際立たせ、堂々たる風格をそなえた自信を感じさせる。
商品説明にもあるように、この作品の世界は「幽玄」という言葉がふさわしいように思う。
参加ミュージシャンに日本人が多いせいもあるかもしれないが、
日本の古典的な間(ま)や呼吸といったものに通じるものがあるような気がする。
そのせいもあってか、すんなりとこの作品に馴染むことができた。
一度聴いただけでは難解な印象をもたれるかもしれないが、
聴き込むほどに味わいを増してゆく奥深い世界である。
静寂の夜にゆったりと浸りたい作品だ。