KOEI The Best 信長の野望・烈風伝 withパワーアップキット
言わずと知れた傑作、信長の野望 烈風伝。
シリーズでは烈風伝、蒼天録、天下創生の三作しかプレイしていないが、この烈風伝のプレイ時間が圧倒的に長い。信長の野望シリーズ内に限らず、私のゲーム歴の上でもひときわ大きな存在感を放つ作品である。
内政、戦闘、外交、謀略、建築、何をとっても面白い。
何から何まで全てが完璧、とまではとても言えないが、あらゆる意味でバランスの良いゲームであり、実に多彩な楽しみ方が存在する。コマンドやスキルも多すぎず少なすぎず、何周クリアしてもプレイごとに新たな発見がある。
遊び方の一例としては、初期武将が二人しかいないような小勢力から天下統一を目指したり、箱庭式の内政に力を入れ、各城下町に個性をもたせたり、逆に内政を無視して短期クリアを目指したり、戦でとらえた敵方の捕虜は全て斬首して魔王プレイを満喫したり(多くの場合武将不足に泣くはめになる)、九州南端の島津家からスタートして蝦夷まで水軍を飛ばしたり、湿地の多い関東平野で川という川に治水工事を施したり、山という山、平野という平野に道を張り巡らせたり、征夷大将軍就任を拒んだり、家臣全員を茶人・僧侶にしたり、領地に築城しまくったり、城を解体しまくってスッキリさせたり、家臣を解雇しまくったり、隠居しまくったり、戦闘能力が非常に低い武将ばかりで野戦に臨んだり、20万の兵で小田原包囲戦を再現したり、滅亡の憂き目を見たり、本願寺家でプレイして各地で一揆を勃発させたり、天罰だったりと、戦略の多様さには比類がない。
難点といえば、戦闘のモーションがまだるっこしく感じたり、有名武将以外の顔グラが百鬼夜行の様相を呈していることくらいである。
難易度もほどよく設定されている。大勢力を選択しても決して簡単ではなく、小大名を選択しても上手く立ち回れば必ず生き延びられる道がみつかる。
随所に「おっ」と思わせる仕掛けもたくさんある。セリフやイベントも豊富で、個性溢れる武将プロフィールを眺めるだけで時間が過ぎる。印象的なシーンも多い。城攻めで「壁越え」が成功したときなど胸がすく思いがする。浪人武将に無人の城を乗っ取られればカッとなる。足軽Dの武将が足軽Aまで成長したときなぞ思わず目頭が熱くなった。
何より箱庭内政が面白い。城下がにぎわってくる様子を見ているとこちらまで嬉しくなる。先に述べたように、治水、道造りも熱い。
以上が、なんとパワーアップキットを使わずに楽しめるのである。もちろんパワーアップキット使えばさらに楽しみの幅が広がることは間違いない。武将の内政能力と資金を細工し、領地が凄まじいスピードで整備されてゆくのを見るのは爽快だ。
このように、非常に自由度の高い戦略が楽しめるのが特徴である。これで7年くらい潰れた。一生涯に一本しかゲームをしてはならないと申し渡されれば、私はおそらく烈風伝を選ぶ。完成度の高い一品である。
「信長の野望」究極音盤~烈風伝、将星録/覇王伝、風雲録
やはり菅野よう子の手がけた
覇王伝と風雲録は素晴らしい。
菅野氏の光栄音楽の集大成とも言うべき
天翔記が収録されていないのは残念だが
中古で捨て値で売られているPSとSSのソフトに
サントラと同じ曲が全曲収録されていて
CDプレイヤーで再生できるから省いたのだろうか。
信長の野望 天翔記ハンドブック (シブサワ・コウシリーズ)
シリーズ中最高傑作のひとつである天翔記の攻略本。各大名のお勧め戦略やコマンドの解説、各城のマップなど、必要なここ知りたい事はほぼすべて記載されている。本書とマスターブックがあれば天翔記の攻略は問題ない。
信長の野望・天道 with パワーアップキット
日本の戦国時代を舞台とした歴史シミュレーションゲームです。信長の野望シリーズはどのタイトルもよくできています。もし、この手の歴史シミュレーションが初めての方なら楽しめること請け合いです。
領地を育てる・広げていく戦略、配下の武将が増えていく快感に時間の経つのも忘れるかもしれません。
武将も1000名ほど出てきますし、自分で武将を作成することもできます。
武将それぞれの列伝を読むことでその武将のみならず、戦国時代に興味を深くする人もいることでしょう。
ですが、信長の野望シリーズのリピーターの人達の評価が軒並み低いことを見てわかるように、タイトルが変わって内政や戦闘のシステムが多少変わっても、肝心のコアの部分が変わり映えがしない。つまり、このシリーズに親しめば親しむほど、AI (パソコンやPS3など ) が担当する大名の弱さ・粗が目立ってきます。
例えば、兵糧の蓄えも無いのに隣の城の兵力が少ないからと、攻めて行ってしまって、あたかも自らを兵糧攻めにしていたり、また、東の貧しい城は確かに自軍より兵力は少ないが、その城を攻めると確実に西から攻められる、わかり易い状況を完全無視で東に攻め入り、自らの首を締める・・・。
当然、根拠地意識などカケラもない行動だらけ。こういう自滅状態がループします。
AIの大国も恐るるに足らず、前線さえ突破してしまえば、後は無人の野を行くが如し。
そこに付け入って楽しいうちは良いのですが…。
史実通りの島津や毛利や織田家などの快進撃もそうは見られないです。
本願寺が織田家を苦しめる場面もありません。
新しいタイトルが出ても、これらの点がさっぱり改善されないので、ディープなリピーターになるとうんざりしてしまいますが、2,3タイトルくらいまでなら夢中になれると思います。